イタリア代表指揮官のルチアーノ・スパレッティが2日、EURO2024(ユーロ2024)ベスト16敗退を振り返った。
昨夏、電撃辞任したロベルト・マンチーニの後任として、イタリア代表指揮官に就任したスパレッティ。ナポリに33年ぶりのスクデットをもたらしたトスカーナ人指揮官は、近年低迷するアッズーリの再建を請け負い、ユーロ2連覇を目指して大会に臨んだ。
しかし、イタリアはスペインやクロアチアなどが同居する死の組を勝ち抜いたものの、決勝トーナメント1回戦でスイスに敗れてベスト16で大会を去る結果に。
この敗退についてスパレッティ監督は「ユーロの最後の1試合のことを考え、最悪な夏を過ごした。あの出来事の責任は、私にあると感じている。選手たちはこの責任から完全に解放されている。私が選手たちにプレッシャーをかけ過ぎた。アッズーリのユニフォームを身にまとうことを享受する時間を与えなかった」と反省を口にした。
続けて「まずは私自身が変わらなければならない。そして選手たちが異なる力を持っていることを信じなければならない。何が一番嫌だったかって?戦うことなく敗退したことだ。30年間監督をやってきて、自分のチームが戦おうとしない姿を見たことは一度もなかった」とコメント。選手に戦う姿勢が足りないと言及した。
また、スパレッティは監督はネーションズリーグに出場するイタリア代表のメンバーから、フェデリコ・キエーザを外した一方、賭博による10カ月間の出場停止期間を終えたトナーリを復帰させたことを説明した。
「キエーザとは連絡を取り、良識をもって評価を下した。予備の選手として連れて行きたかったが、本人は新しい所属先と話し合い特別な準備が必要ということだった。トナーリには大きな信頼を寄せている。この時期に私が一番連絡を取っていた選手だ。トナーリはかなり反省したようで、それも彼を連れて行く理由の1つとなった」
そんなイタリア代表は7日、ネーションズリーグの初戦でフランスと対戦する。