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【予想布陣】日本代表、きょう19:20北朝鮮戦へ…未知の相手との一戦、チームに波及する“長友効果”とは?

 日本代表は21日、2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮代表をホーム・国立競技場に迎える。【取材・文=上村迪助(GOAL編集部)】

■謎のベールに包まれた北朝鮮

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 アジア2次予選では36カ国が4カ国ずつ9組に分けられ、各組上位2カ国の計18カ国が3次予選に進出。日本は北朝鮮のほか、シリア代表、ミャンマー代表と同組となっており、ここまでは2試合を終えて2勝無敗の首位に立っている。

 対して、3月中にホーム&アウェイで連戦する北朝鮮は1勝1敗で2位。日本が今回の第3節、第4節北朝鮮戦で連勝した場合は少なくとも2位以上が確定する。そうなれば以降の活動における選択肢が広がるため、実質的な意味を考えても確実に勝っておきたい。

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 とはいえ、北朝鮮は球際の競り合いやフィジカリーな戦いを得意とするチームであることが想定されるものの、大部分は謎のベールに包まれている。ロングボールを多用する可能性もあるが、シン・ヨンナム監督は「流れ次第で戦略にある程度変化がもたらされる」、「明日の試合の流れをご覧いただきたい」と多くは語らなかった。

 同指揮官は、日本との試合に向けて「日本はアジアでも非常に強い国ですので、強い国と対戦するために努力をしてきました」とも。分析材料の多さという点についても、日本にとっては不利な状況となっている。

 それだけでなく、欧州組が多くいる日本の全選手が揃って練習できたのは前日の20日のみ。準備期間の短さを考えればある程度慣れ親しんだ並びで試合に入りたいが、そうすればより相手の分析と噛み合ってしまう点が気がかりだ。

 もちろんチームとしての国際試合の経験値や個々の日常でのプレーレベルは日本が大きく上回る。しかし、今年初めに行われたAFCアジアカップ カタール2023でも課題となったロングボールへの対処については、回答を用意しておかなければ、難しい試合になるだろう。守田英正は「可変だったり、相手が自分たちより一枚多くビルドアップしてきた時の守備の配置だったり、誰がずれるみたいなところは少し以前以上に話を詰められたのではないかと思います」と語ったが、短い時間の中で森保一監督がどのような修正を加えたかも注目ポイントの一つとなる。

■練習中に響く長友の声

20240321_Japan_Form(C)GOAL

 一方でポジティブ要素としては百戦錬磨のベテランDF長友佑都の、カタールW杯以来の復帰がある。森保監督は「Jリーグも視察させてもらい、選手としての評価として、主観的にもチームの中で存在感を発揮して良いプレーを見せていますし、客観的にも高強度のプレーを、日本人選手の中でもトップとして発揮できている」と、まずは試合での貢献に期待。現時点のパフォーマンスだけでなく、これまでの経験を踏まえても、臨機応変な対応が求められる未知の相手との対戦で同選手以上に心強い存在はいない。

 また、与える影響はやはり試合外においても大きい。ダッシュの練習中には「きびきびと! 」と発破をかけ、シュート練習では「(前田)大然、走れ! 」と声を張り上げながらパスを送る。今までも代表選手間で積極的にコミュニケーションが図られる光景は目にしてきたが、長友はそのトーンを一段階引き上げた。

 頼れるベテランについて、南野拓実は「相変わらずやなって」と笑顔を浮かべ、「チームに大きな影響を与えてくれると思います」と口に。現主将の遠藤航も、長友とのやり取りを明かした。

「また一緒にプレーできるということに喜びを感じています。でも締めるところは締めないといけないみたいな話はちらっとしたりもしています。僕だけでなく、たぶん(長友)佑都さんは色んな選手とコミュニケーションをとって気を使いながらやってくれていると思います」

 北朝鮮戦に向けて早速ポジティブなエネルギーを注入している長友。スタメンに関しては高さのある伊藤洋輝が選ばれる可能性が高いが、試合展開の中で左右どちらかで長友が必要になるシチュエーションもありそうだ。

 準備期間の短さにもかかわらず臨機応変な戦いが求められる北朝鮮戦は、試合中のコミュニケーションによる微調整も重要となるが、その点はこれまで以上に活発になりそうだ。チームとしての底力が試される一戦は、21日19:20にキックオフ予定となっている。

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