20231209_Kawasaki4(C)Kenichi Arai

川崎フロンターレが3年ぶり2度目の天皇杯制覇! 柏レイソルと120分間スコアレスもPK戦制す

天皇杯 JFA 第103回 全日本サッカー選手権大会決勝の川崎フロンターレvs柏レイソルが、9日に国立競技場で行われた。

川崎Fは2020年以来、柏は2012年以来となる大会制覇を目指す一戦。川崎Fは家長昭博やレアンドロ・ダミアン、脇坂泰斗ら、柏は細谷真大やマテウス・サヴィオ、小屋松知哉らを先発起用した。

立ち上がりは柏が川崎F陣内でゲームを展開。幾度かあったセットプレーはいずれも得点には繋がらなかったものの川崎Fにも簡単にはチャンスを作らせない。15分の左CKではM・サヴィオのクロスに椎橋慧也が頭で合わせたが枠を右に外れる。

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徐々に盛り返していく川崎Fはボールを持つ時間も作るがなかなかシュートまでは至らず。細谷や山田康太も集中したプレスを続け、柏はコンパクトで統制のとれた守備をほころばせない。

スコアレスで迎えた後半は川崎Fがよりスピーディーな展開に持ち込もうとすると、柏も細谷やM・サヴィオが絡みながら素早い攻撃を浴びせる。一進一退の攻防が繰り広げられた。川崎Fは65分に宮代大聖と瀬古樹に代えて遠野大弥と瀬川祐輔を送り出す。

しかし69分、川崎Fの攻撃を柏がしのいだところで最終ラインからのロングボール一本に細谷が反応。トップスピードに乗ったドリブルでボックス内へと侵攻したがタッチが長くなってGKチョン・ソンリョンとの一対一ではシュートが放てない。

川崎Fは77分にも選手交代。L・ダミアンに代えて小林悠を投入した。対する柏も同じタイミングで山田と小屋松に代えて山本桜大と戸嶋祥郎を起用。互いに攻撃的なカードを切るがそれでもスコアが動かず。最終盤にも交代策を駆使していくがスコアレスのまま後半を終えて延長戦へと突入する。

延長前半の99分にはボックス中央に抜け出した細谷がGKチョン・ソンリョンとの一対一でシュートを浴びせるが決め切れず。こぼれ球を細谷が押し込みにかかったが再びGKチョン・ソンリョンが阻む。

そして、試合は延長後半にGK松本健太もファインセーブを披露し、得点が生まれないまま終了。タイトルの行方がPK戦に委ねられるとキッカーが10人目まで回る鍔迫り合いの末に8-7で川崎Fが上回った。この結果、川崎Fは2020年以来3年ぶり2度目の天皇杯制覇、かつ2年ぶりの国内主要タイトルを手にしている。

■試合結果
川崎フロンターレ 0-0(PK:8-7) 柏レイソル

■得点者
川崎F:なし
柏:なし

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