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なでしこジャパン、藤野あおばがマン・C移籍後の2カ月を振り返る…”日韓戦”への意気込みも「全体的なスピード感が日本と比べて…」

マンチェスター・シティでの経験をなでしこジャパン(女子日本代表)へ…FW藤野あおばが韓国代表戦へ意気込んでいる。

26日に国立競技場で行われる「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」で、約2年ぶりに韓国代表との一戦に挑むなでしこジャパン。パリ五輪を終えて退任した池田太前監督の後任が現時点で未定に。同試合は日本サッカー協会女子委員長の佐々木監督代行が指揮を執る。

変化が訪れたのはなでしこジャパンだけではない。藤野は8月に日テレ・東京ヴェルディベレーザからマンチェスター・Cへの移籍を果たしている。直近の公式戦5試合のうち4試合はベンチスタートとなるも、先月17日に行われた女子チャンピオンズリーグ(WCL)・グループステージ第2節のザンクト・ペルテン(オーストリア)戦では加入後初ゴールを決めるインパクトも残した。

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「全体的なスピード感が速く、日本と比べて休んでる時間が少ない」。前日練習後の取材に応じた藤野がイングランドリーグの肌感を口にした。

「日本だとボールが逆サイドにあったり、マイボールの時間はうまく呼吸整えて休んで、落ち着いてから全員がまた攻撃をしだすところがありますけど、海外だと奪った瞬間からマイボールにする時間、1つ1つのパススピードだったりとかも速い」

マン・Cに加入して2カ月。このスピード感の中で「判断していくところは体が慣れてきているところ」と自身の感じる現状を振り返っている。

所属するチームにはオランダ代表のフィフィアネ・ミデマーやオーストラリア代表のメアリー・ファウラーら170cmを超える大型FWがライバルとして君臨している。その状況下で藤野は「すごい背の高くてヘディングが得意なワントップがいて、ターゲットになりやすい選手の近くにいくところ」を意識して取り組んでいたと明かす。

上記選手だけでなく「自分より足が速かったり、上手さもあってチームのやり方も知ってる選手が多い」チームに飛び込んだことで「自分自身の強み…ここでも光るものってなんだろう」と考えたこともあったという。

それでも「裏に抜け出すタイミングを掴むっていうところは自分が秀でているところ。ポジショニングや裏への抜け出し、オフザボールの動きは海外でも自分の方が今は長けていると感じました」と自身の強みを導き出している。

昨年7月末に藤野へ独占でのインタビューをしたことがある。当時は法政大学に通いながらWEリーグでプレーし、女子ワールドカップ(W杯)2023のメンバー入りを果たした頃だった。

それから約1年弱。ワールドカップとオリンピックに出場し、イングランドの強豪クラブへの挑戦権も勝ち取った。ミックスゾーンで言葉を紡ぐ藤野の佇まいには、そのときよりたくましく、自信を伺わせるオーラをも感じさせた。

なでしこの”シンデレラガール”から”エース”へ。20歳のストライカーは日韓戦へ「ある程度感覚的にも厳しそう、行きにくいところでもやってみるっていうのは必要だと思います。1対1の局面になったら仕掛けるのと、ペナルティエリアに侵入していくところをより出していきたい」と気を吐いている。

国立競技場で開催される韓国代表戦は、明日26日の14時20分にキックオフ予定だ。

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