セビージャとスペイン代表MFヘスス・ナバス(38)は18日、今季限りまで結んでいる契約を2025年12月まで延長した。
今季限りでセビージャを退団することを発表していたヘスス・ナバスは、その後クラブから契約延長などに関して、まったく話をもちかけられなかったことへの不満を吐露していた。これを受けたセビージャは後手になりながらも動きを見せ、同選手と契約延長を結ぶことで合意をしている。
セビージャの発表によれば、同クラブとヘスス・ナバスは2024年12月まで契約を延長。ヘスス・ナバスは12月で現役を引退し、その後には彼自身が希望するクラブ内の職務に「終身雇用」の形態で就くことになるようだ。
2013〜17年にマンチェスター・シティでプレーした以外、そのキャリアのすべてを下部組織から過ごすセビージャに捧げてきたヘスス・ナバス。セビージャが「クラブ史上最大のレジェンド」と称する同選手は、今回の契約延長に際して、次のように喜びを表している。
「セビージャ会長の提案に対して、1秒も迷うことはなかった。そうさ。僕はここで引退したい。それまでは僕のセビージャのためにプレーし続けたいんだよ。僕が愛するこのクラブと結びついていられることを、快く受け入れさせてもらう」
「僕は会長に自分の願いを伝えさせてもらった。12月までプレーし続け、チームの世代交代の助けになることを。そして12月こそがスパイクを脱ぐときに、ずっと着ることを夢見てきたこのユニフォームを脱ぐときになるんだ」
ヘスス・ナバスによれば、引退する12月までは無償でプレーするのだという。
「それともう一つ、自分がプロのフットボーラーとして過ごすこれからの最後の数カ月、僕が金を受け取ることはない。会長と合意した金額はすべてが財団に送られる。それが僕の決断であり、クラブに伝えていることだ。サポーターには細かいことまで、すべてを知っていてほしい。僕たちを導くものは、透明性なんだよ」