明治安田J1リーグでは5日、第33節のアルビレックス新潟vs鹿島アントラーズが行われた。
3連敗中の14位・新潟が、6試合未勝利と急失速している4位・鹿島をホームに迎えた一戦。新潟は鈴木孝司や小見洋太、高木善朗ら、鹿島は鈴木優磨や知念慶、柴崎岳らを先発起用した。
開始から優位に試合を進めた鹿島が12分に先制。左サイドの安西幸輝のクロスが流れたところでボックス右の樋口雄太がニアに折り返す。師岡柊生のシュートはGK小島亨介に触れられて右ポストに直撃したが、跳ね返りに鈴木優磨が反応すると千葉和彦と交錯しながらもボールはゴールに吸い込まれてオウンゴールとなる。
直後の15分にも鹿島の攻撃。安西のスルーパスを受けた師岡がボックス左深い位置からマイナス方向にグラウンダーのクロスを供給する。フリーになっていた樋口がワントラップして落ち着いて流し込み、リードを広げた。樋口にとってはこれが今季初ゴールとなっている。
その後も鹿島の攻勢が続く中で前半ATに右サイドでFKを獲得する。キッカーの名古が意表を突くグラウンダーの横パスを選択すると、近くの柴崎がスルー。ボックス手前中央やや距離のある位置から樋口が右足を振り抜いてこの日2点目を沈めた。
3点差をつけている鹿島の勢いは後半も止まらない。53分、右サイドに抜け出した樋口がグラウンドーのボールを折り返す。ボックス手前やや右の鈴木優が合わせると千葉に当たって軌道の変わったボールがネットを揺らす。
新潟は直後に4名を交代。鈴木孝、小見、高木、千葉に代えて小野裕二、谷口海斗、太田修介、トーマス・デンを送り出した。しかし、前線の谷口が積極的な動きでボールを引き出しながら反撃を試みるもののなかなか決定機には繋がらない。
75分には谷口が一対一の好機を迎えたもののGK早川友基がファインセーブでしのぐ。終盤にかけては受ける展開も目立った鹿島だったが新潟の攻撃をシャットダウン。4-0で試合が終了し、鹿島は7試合ぶりの白星を手にした。一方の新潟は4連敗を喫している。