チアゴ・モッタ率いるユヴェントスについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が7日の特集記事で分析を行った。
昨シーズン限りで第2次マッシミリアーノ・アッレグリ体制が幕を閉じ、若手指揮官モッタの下で再出発したユヴェントス。ここまで格下を相手にポイントを取りこぼすなどして、リーグ戦11試合を終えて21ポイントで6位だが、イタリア紙は「4人のスターで襲撃のモッタ、この形は正しい」との見出しで今後に期待を寄せている。
ユーヴェは6日のチャンピオンズリーグ(CL)のリール戦(1-1)において、攻撃陣にドゥシャン・ヴラホヴィッチ、フランシスコ・コンセイソン、トゥーン・コープマイネルス、ケナン・ユルディズを起用したが、「ポルトガル人とオランダ人、トルコ人とセルビア人。これが貴婦人(ユヴェントスの愛称)の新たな形だ。リールで4人のスターで構成されたユヴェントスが誕生した」と新生ユーヴェの攻撃陣を評価。「ゴールやファンタジー、バランスをミックス」する顔ぶれとして紹介し、次戦のトリノダービーでの再起用に期待を寄せている。
■ようやく始動した老貴婦人の新カルテット
4人のスター選手の同時起用について、「8月の期限直前の補強やケガの影響が少しずつあり、チアゴ・モッタはクリスティアーノ・ジュントリTD(テクニカルディレクター)が計画したカルテットを解き放つために、11月6日を待たなければならなかった」と説明。だが「コンセイソンは手品師、コープマイネルスはバランサー、ユルディズは創造性、ヴラホヴィッチはキラーで、多種多様で爆発的な調合」であり、「フランスで得た貴重な引き分けの結果よりも、この実験はさらに喜ばしいものになった」と指摘した。
また、コンセイソンについては「ドリブルやフェイントで4人のスターの中で最も予測不能」と主張。ユルディズについては「4人の中で最も技術力とファンタジーがある。トルコの気まぐれとドイツの具体性を組み合わさり、何もないところからプレーを編み出せる。彼には誰も想像することすらできない通路が見える」と称賛した。
続いてバランサーのコープマイネルスについては「姿があまり見えない時があるが常に存在感が感じられる」と評価。エースのヴラホヴィッチについては「4人の中で唯一、常にスタメンの選手だ」と説明し、「チアゴは彼のストライカーを、(ロベルト)レヴァンドフスキや(ハリー)ケインのように常に試合開始から起用し、ヨーロッパの偉大なセンターフォワードのように扱っている」と分析した。