リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、ファンに冗談を交えながら感謝を伝えた。
リヴァプールは26日、今季限りでクロップ監督が退任することを発表。本人は「クラブのすべてを愛している」と語りつつも、「だが、決断しなければならない時がある。なんと言えばいいだろうか…エネルギーがなくなってきたんだ」とその理由を明かした。シーズン半ばのこの電撃発表は、世界中に大きな衝撃を与えている。
そんな中で28日、リヴァプールはFAカップ4回戦でノリッジと対戦。クロップ退任発表後、初めて本拠地アンフィールドでの一戦となったが、ファンは試合前からクロップ監督のチャントを大合唱。指揮官への感謝を伝えている。なお若手選手の活躍もあり、5-2で勝利を収めた。
クロップ監督は試合中、自分ではなく選手たちのチャントを歌うようにファンへ呼びかけていた。そして試合後の会見では、冗談交じりにサポートに感謝を述べている。
「必ずしも簡単ではないけど、自分自身を奮い立たせるのが私の仕事だ。みんなのメッセージはすべてしっかりと受け取ったよ。私は木でできているわけじゃないんだ」
「試合の少し前に(自分への)チャントを歌わないように言ったんだ。でも、みんなは明らかに私の言うことを聞かなくなっている。良いことだね!」
「(発表後)初めての試合になった。みんなに何をしなければいけないかを伝えるためにここにいるわけじゃない。ただ、水曜日に再び試合に挑むだけだ。監督がシーズン終了後に退任するという事実は95分間無視して、チェルシーに不快感を与えるために全力を尽くしてくれれば素晴らしい。そして、みんなもそれはわかっていると知っている」