アジアカップへ挑む韓国代表について、有力メディア『The Athletic』が分析している。
ついに開幕したアジアカップ。2019年以来5年ぶりに開催される今大会へ挑む韓国は、ソン・フンミン(トッテナム)をはじめキム・ミンジェ(バイエルン)、ファン・ヒチャン(ウォルヴァーハンプトン)、イ・ガンイン(PSG)など欧州トップリーグで活躍する選手たちを招集し、ユルゲン・クリンスマン監督の下で64年ぶりの大会制覇を目指すことになる。
そんな韓国について、『The Athletic』は「ソン・フンミンにはアジアカップというやり残した仕事がある」とし、9年前の決勝ではオーストラリアに敗れたことを紹介。その上で、「韓国にとっては過去数十年で最大のチャンスだ」と指摘した。
「以前にも優勝した経験はあるが、1960年大会が最後だ。ほぼすべての韓国人ファンにとって、来月は人生初のチャンスとなる。スポーツ東亜のレイチェル・ハー記者は、『韓国国民は最大のチャンスだと信じている。これほど才能溢れる選手が揃っている状況であるからね。“黄金世代”と呼ぶ人もいるんだ』と語った」
そして「楽観的になる理由はある」とし、「何よりもソン・フンミンの存在だ」と指摘。「昨季は世界最高レベルのフォームを取り戻すのに苦労し、ワールドカップも本当のソンを見ることはできなかった。主要大会で最高の彼を二度と見ることはできないとも感じた」としつつ、今大会へ期待を綴っている。
「だが、今シーズンの彼は啓示を受けた。トッテナムで鋭さを増し、よりフィットして幸せそうにプレーしている。プレミアリーグでも12ゴールをすでに奪い、これはキャリア初期に残した数字に匹敵する。昨季は劣化したのではなく、ただ調子を落としただけだったようだ」
その上で「だが1986年のアルゼンチン代表のように、ワンマンチームでは国際大会で優勝はできない」とも。しかし、今の韓国代表はファン・ヒチャン、キム・ミンジェ、イ・ガンインらの存在によって「ソンがすべてを担う必要がなくなった」とし、ハー記者のコメントを伝えている。
「韓国が最後にアジアカップを制してから64年が経過した。パク・チソンやキ・ソンヨン、ソンなどスター選手1人~2人しかいなかった過去とは異なり、今大会は多くの選手がクラブで好成績を収め、全盛期を迎えているんだ。優勝への期待は高まっている」