レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、昨季のバレンシア戦でヴィニシウス・ジュニオールが受けた人種差別的虐待を忘れてはならないと語っている。『ESPN』が伝えた。
レアル・マドリーは土曜日、ラ・リーガ第27節でバレンシアの本拠地に乗り込み、勝利を目指した戦いに挑む。このアウェイ戦は、昨年5月21日にヴィニシウスがファンから人種差別的行為を受けて問題に。この騒動を巡っては、世界中で大きな反響を呼び、スペインサッカー連盟(RFEF)が再発防止策を講じることとなった。
結局、バレンシア側が人種差別的行為をした3人のファンを特定し、永久追放処分する事態に。一方、虐待に関する刑事捜査は進行中で、昨年10月にはヴィニシウスがこの事件の証拠を提出している。
それ以来のバレンシアのゲームとあって大きな注目が集まる中、アンチェロッティ監督は今回の試合でヴィニシウスを起用しないという考えがないことを明らかにした。
「(起用しない可能性もあるかと問われ)いや、なぜだい?素晴らしいサッカーをすることが大事だ。あの出来事を忘れてはいけない。なぜなら人種差別的な行為は特定され、非難されなければならないからだ。だが、バレンシアは昨年、非常に良い結果を残した。彼らは犯罪を犯した者を特定した。それは何かが起こったときにフットボール・ファミリー全員がやらなければならないことだ」
「ヴィニシウスは、いつものように最高のプレーをする準備ができている。彼はサッカーが好きなんだ。今週私たちが話したのは、バレンシアにどうやって問題を引き起こすかということだけだ。バレンシアはよく組織されたチームで、クオリティの高い若い選手が揃っているからね」
ヴィニシウスはもしバレンシア戦に出場するとレアル・マドリーでの250試合目となる。