ラツィオに所属する日本代表MF鎌田大地について、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が29日の特集記事でスポットライトを当てた。
29日のフロジノーネ戦では、負傷離脱中のルイス・アルベルトに代わって左インサイドハーフでの先発が濃厚となっている鎌田。イタリア紙は、ラツィオでポジション確保に苦戦する27歳MFについて「ラツィオと日本代表、カマダの分かれ道」との見出しで注目した。
「8月初めにスターとして迎え入れられたが、ミステリアスな存在となるまでに時間がかからなかったカマダにとって、他の試合とは異なる」と次戦について言及。「今夜の試合は今後を懸けたスライディングドアになる。今後の運命を占うものになるかもしれない」との見解を示した。
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「カマダは彼の仕事であるひらめきやファンタジー、前線へのパス供給が期待されている」が、「これまでのところ説得できていない」とパフォーマンスの物足りなさを指摘。フロジノーネ戦ではマウリツィオ・サッリ監督が「ルイス・アルベルトが不在のため、中盤のカギを再び彼に渡すだろう」と予想し、「おそらく今回がラツィオと(スタディオ)オリンピコの信頼をつかむラストチャンスになる」と主張した。
一方で来月にアジアカップが控える中、「モリヤス(森保一)監督も興味深く見守るはずだ」と述べつつ、ラツィオの10番の離脱期間が30日間程度となることを踏まえ、「サッリは手元に残る駒が1つ増えるため、彼が招集されないこと好むだろう。さもなければ2月まで再会できず、加えてどのようなコンディションになっているかわからない」と日本代表への招集に伴う懸念を指摘した。