ローマダービーが迫る中、リーグ戦で3連勝を飾って調子を上げているラツィオについて、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が9日、特集でスポットライトを当て、MF鎌田大地の状況にも触れた。
新年初戦のウディネーゼ戦で2-1と勝利を収めて3連勝し、復調の兆しを見せたラツィオ。中でも先発した鎌田に代わって後半開始から途中出場し、76分に決勝点を挙げたマティアス・ベシーノが株を上げている。
当初は、中盤のインサイドハーフの序列において鎌田よりも後方に位置し、一時は規律上の問題によりチームから除外されていたベシーノ。だが途中出場から決定力を示したウルグアイ代表MFは現在、「ラツィオ再生のシンボル」としてイタリア紙から賛辞を受けている。
「ベシーノは、再発見されたラツィオの象徴だ」と指摘。「シーズン序盤、こう着した試合をこじ開ける切り札だった」ウルグアイ人MFが、再びその存在感を発揮し始めていることに注目した。そして10日にコッパ・イタリア準々決勝でローマとの対戦が控える中、「ベシーノがダービーの表紙となるかもしれない」と主張。「(ベシーノは)途中出場で決定的な役割を果たすことができる選手だが、日本人選手はパフォーマンスを保証できていない。ますます見失ったカマダの代わりにピッチに立つことは想像できる」などと綴り、序列で鎌田を追い越して先発出場する可能性を指摘した。
また、負傷離脱していた左インサイドハーフで主力のルイス・アルベルトのベンチ復帰が囁かれる一方、ウディネーゼ戦でフィジカルトラブルに見舞われた両サイドのグスタウ・イサクセンとマッティア・ザッカーニの出場が危うくなっている。そんな中、イタリア紙は「イサクセンとザッカーニがいなければ、ベンチのウィンガーはカマダとプリマヴェーラの若手サナ・フェルナンデスだけだ」と述べ、鎌田がウィング要員となる可能性に言及した。