マウリツィオ・サッリ監督が辞任したラツィオは、早くもイゴール・トゥドール氏との合意が報じられている。そんな中、クラウディオ・ロティート会長が口を開き、“裏切り”に言及した。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』などが15日、伝えている。
セリエA第28節のウディネーゼ戦で公式戦4連敗を喫し、指揮官のサッリが電撃辞任したラツィオ。次戦のフロジノーネ戦では、元指揮官の下でアシスタントコーチを務めていたジョヴァンニ・マルトゥシェッロが指揮を執るが、ロティート会長らは後任を現在フリーのトゥドール氏に絞り、『ガゼッタ・デロ・スポルト』などではすでに合意報道が伝えられている。
トゥドールを巡っては、数週間前から「将来性のある案」として検討されていたが、ラツィオ会長はサッリの辞任を受け、元マルセイユ指揮官と面会。年俸200万ユーロ(約3.3億円)程度の2025年6月末までの契約で大筋合意に至ったと伝えられている。なお、クラブ側に有利な1年間の延長オプションも付帯するようだ。早ければ15日中、遅くとも数日以内に正式発表へ至るという。
サッリ監督の辞任後、チームスタッフ全員が辞任を申し出る波乱も起きたいうラツィオ。ロティート会長は、トゥドールとの面会前にイタリア国営放送『Rai』のインタビューに応じ、サッリに対する裏切りがあったことを示唆している。
「サッリと別れの予兆はなく、青天の霹靂だった。私は財政委員会に出席中だったが、『サッリを解任したんだって?』と聞かれた。『誰が? えっ、私? そんなわけない』ってね。彼は数人の人物の振る舞いによって裏切られた。チーム内で何か進行しているものがあった。バイエルン・ミュンヘンに勝って、ウディネーゼなどに負けるのだから……。考えてみて欲しい」