ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が18日、グラン・ガラ・デル・カルチョの式典に出席した際、チームについて語った。イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が伝えている。
昨シーズンはマウリツィオ・サッリ元監督ら2人の指揮官が電撃辞任したうえ、主将だったチーロ・インモービレや10番のルイス・アルベルト、さらには主力の鎌田大地やフェリペ・アンデルソンらが相次いで退団したラツィオ。ロティート会長は戦力低下を懸念するファンの不安をよそに、元ヴェローナ指揮官のマルコ・バローニシン監督を招聘すると、これまでセリエAで2位アタランタと同じ勝ち点25の5位につけ、ヨーロッパリーグでも4戦全勝と成功を収めている。
契約延長交渉で決裂した鎌田らを「傭兵」と辛辣に批判して物議を醸したラツィオ会長だが、リーグ戦とヨーロッパリーグの舞台で好成績を収める現チームを誇っている。。
「この追い風の雰囲気の中で歩みを続けられることを願っている。目標を達成してファンを大満足させるためには、謙虚な姿勢とチームスピリットを維持していかなければならない。ただ、スクデットを語るのは場違いだ。まだシーズンは始まったばかりだからね。それでもこの姿勢があれば、ラツィオを目標となるクラブへと復活させることができるだろう。それにラツィオは、現在の時点においてもスタート地点のクラブではない。到着点のクラブなんだ」
昨シーズンの最優秀会長賞を受賞したロティート会長は、61歳にして初めてビッグクラブの指揮を執るたたき上げの指揮官への信頼を強調した。
「彼がどんな人物で何ができるかを理解した上で、彼を招聘した。さらなる改善の余地もあるはずだが、バランスを保ち、選手らが楽しみ、ファンをも楽しませる意欲を持つ必要があるだろう。バローニの契約更新? お金のことばかりを話すのは、この世界の悪いところだ。バローニとは家族のような関係があり、話す必要はない」