セリエAで約1カ月の資格停止処分となる見込みのマルコ・ディ・ベッロ主審が、6日のチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16レアル・マドリー対ライプツィヒの審判団に指名され、物議を醸している。イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』などが伝えている。
ディ・ベッロ主審は、1日に行われたセリエA第27節のラツィオ対ミラン戦(ミランが1-0で勝利)の主審を担当していた。この試合では57分、マッテオ・ゲンドゥージ競り合いの中で顔を抑えて倒れ、ボールを受けたルカ・ペッレグリーニがプレーをストップするようにアピールしたが、主審は笛を吹かず。クリスチャン・プリシッチにボールを奪われたペッレグリーニは手を使って相手を倒すと、2枚目のイエローカードで退場処分となった。さらに終了間際には、アダム・マルシッチとゲンドゥージが相次いで一発退場に。この試合の判定は大きな物議を醸していた。
イタリア『スカイ』などの報道によると、ディ・ベッロ主審はペッレグリーニやゲンドゥージのエピソードなどに判定ミスがあったとして、約1カ月間の資格停止処分が濃厚とみられている。しかし、6日に行われるCL決勝トーナメント1回戦セカンドレグのレアル・マドリー対ライプツィヒ戦では、ダヴィデ・マッサ主審の審判団の一員に名を連ねることに。ディ・ベッロ氏は第4審に指名されており、万が一マッサ主審が途中交代を余儀なくされた場合、代役を務める可能性もある。
このため『コリエレ・デロ・スポルト』は、「ラツィオサポーターがSNSで激怒している」と報道。「予想されたことだが、この選択はラツィオのファンを喜ばせるものではなかった。多くのサポーターがSNSで不平を言っている」と伝えている。
また大手メディア『メディアセット』も、「プーリア出身のレフェリーは、先週金曜日に多くの論争の的となったにもかかわらず、すぐさま活動に復帰する。イタリアで資格停止なのに、CLの主役。それがマルコ・ディ・ベッロの運命だ」などと皮肉を述べた。