今週末に控えるビッグマッチのラツィオ対ナポリへ向けて、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が25日、MF鎌田大地の所属するラツィオの状況を分析した。
ラツィオは先月22日のエンポリ戦以降、公式戦5連勝を飾り、好調を維持。だが、19日にサウジアラビアで行われたスーペルコッパ・イタリアーナの準決勝では、前年の覇者インテルに0-3と大敗した。鎌田のライバルである中盤の選手たちに対し、イタリア紙から辛口評価が相次ぎ、不合格の烙印が押された。
そんな中、28日に予定されているセリエA第22節のナポリ戦では、直近の公式戦3試合で出番がないものの、9月にスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで決勝点を挙げた鎌田の出場に期待がかかる。
しかしイタリア紙は、中盤のスタメン予想において、元フランクフルトMFの名前に触れてすらいない。「中盤に不明な点はある」と前置きすると、アンカーの位置にダニーロ・カタルディの先発を予想した一方、「彼の両脇では、(マテオ)ゲントゥージとルイス・アルベルトがプレーするはずだ」と指摘。「(マティアス)ベシーノがこの2つのポジションのうちのどちらかを脅かす」などと見解を示しており、鎌田はインテル戦で低調なパフォーマンスにとどまったライバルに対し、依然として後れを取っているとみられる。
また、『スカイスポーツ』や『メディアセット』、『ガゼッタ・デロ・スポルト』なども、現時点において、いずれも鎌田のベンチスタートを予想している。なお、対戦相手のナポリは、ヴィクター・オシムヘンやアンドレ・ザンボ・アンギサがアフリカネイションズカップで不在の上、ジョヴァンニ・シメオネやフヴィチャ・クヴァラツヘリアらが出場停止と厳しい台所事情にある。さらに22日にスーペルコッパ決勝を戦ったため、試合間隔においても、ラツィオの方が有利な条件となっている。