ラツィオOBのマルコ・パローロ氏が、地元ラジオ局『ラディオセイ』のラジオ番組に出演し、日本代表MF鎌田大地に見解を示した。
現役時代にラツィオで活躍したほか、チェゼーナでは長友佑都の同僚でもあったパローロ氏。そんな元イタリア代表MFは、今夏、サウジアラビアへ移籍したセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチや、その後釜としてマウリツィオ・サッリ率いるチームに加入した鎌田に見解を示した。
「セルゲイは強い選手だ。彼の唯一の欠点は、ヨーロッパクラスの偉大な選手になろうという意欲がなく、ラツィオという彼にとって過ごしやすい環境にとどまったことだ。彼のクオリティと才能があれば、もっと上を目指すことができたはずだ」
「現在のラツィオには、まさにセルゲイのような選手がいない。勝利をつかむためのラストパスやスペースを作り出す能力が足りないように思う。(マテオ)ゲンドゥージとカマダは、2人合わせてミリンコヴィッチになるかもしれない」
「片方はフィジカルを特徴とし、もう片方はプレーの読みを特徴とする。私はカマダが大好きだよ。ただ、彼は攻守の切り替えの際にスペースを見つけ出す必要がある。例えばナポリ戦のゴールシーンでは、カウンターを仕掛けた際に、空くだろうスペースを読んでいて、あそこへシュートを打ちに行くべきことがわかっていた」
パローロ氏は、鎌田の特徴を踏まえ、自身の恩師でもある現インテル指揮官シモーネ・インザーギ体制のラツィオ(2016-2021年)であれば、もっと活躍できたはずであると主張した。
「このラツィオはカウンターを仕掛けることがそれほど多くない。おそらくカマダには、インザーギのラツィオの方が適していたのかもしれないね。しかしきっとまた、チームに貢献できるようになるはずだ。私は、彼がプラスアルファの何かを与えることができる選手であると確信している。ただ、そのためにはチームのメカニズムにうまくフィットする必要があるだろう」