2023-08-07-lazio-daichi-kamada-sarri(C)Getty images

ラツィオ指揮官、鎌田大地を巡るジレンマを告白「大好きな選手。もっと起用できないのは…」

ラツィオの指揮官マウリツィオ・サッリが30日のフィオレンティーナ戦終了後、記者会見の席で日本代表MF鎌田大地に賛辞を贈りつつ、ジレンマを明かした。

今夏、セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチの後釜としてラツィオにフリーで加入した鎌田。開幕直後は、右インサイドハーフのレギュラーとして起用されていたが、サッリが中盤のバランスを見直したことで右IHレギュラーの座はマテオ・ゲンドゥージへと渡り、日本代表MFは左IHのルイス・アルベルトの代役の位置づけとなっている。

鎌田は、30日に行われたフィオレンティーナ戦においても、ルイス・アルベルトとゲンドゥージが退いた67分からマティアス・ベシーノとのコンビで途中出場。直後にフェリペ・アンデルソンの好機を演出するなどの活躍を見せ、1-0での勝利に貢献した。ラツィオ指揮官は試合終了後、日本代表MFを称える一方で、起用を巡るジレンマを明かした。

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「カマダは大好きな選手だ。シンプルなプレースタイルで、ボールをナチュラルに動かせるうえ、飛び出しも良い。しかし残念ながら、彼とルイス・アルベルトが一緒にプレーする際、試合の主導権を失うと、チームは苦境に陥ってしまう」

「フィオレンティーナ戦はがまんの試合になることがわかっていたし、(鎌田の出番がなく、1-3で敗れたチャンピオンズリーグの)フェイエノールト戦も苦しむことがわかっていた。したがって最近は他の選択肢を選び、彼を起用した時は、アンカーにベシーノを入れた。先ほども言ったが、正直、私の大好きな選手なので、もっと起用できないのは、この青年のことを思うと少し残念だ」

さらにラツィオ指揮官は、鎌田ら今夏の新加入の選手たちの適応状況に言及している。

「新加入の選手たちの成長のプロセスは遅すぎるわけではない。みんな他のリーグからやって来た選手たちで、イタリア語を話せない中で適応は早かったと言ってよいだろう。ラツィオの問題は、開幕直後、昨シーズンからいた選手たちが以前のようなパフォーマンスを見せられていなかったことだろう。しかしこれからは、区別することなく、全員をラツィオの選手として扱うべきだ」

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