リヴァプールが今季のプレミアリーグ優勝を逃した理由について、『The Athletic』が分析している。
ユルゲン・クロップ監督の退任が決定した中、今季は4月頭までアーセナル、マンチェスター・シティと激しい優勝争いを演じていたリヴァプール。しかし第32節でマンチェスター・ユナイテッドと引き分ける(1-1)と、そこから4試合でわずか1勝(1分け2敗)に終わり優勝争いから脱落することに。続くトッテナム戦は勝利(4-2)したものの、13日のアストン・ヴィラ戦も2点リードから追いつかれて3-3に終わった。
そしてこのアストン・ヴィラ戦について、『The Athletic』は「リヴァプール優勝の願いが潰えた理由」が証明されたと指摘している。
「2023-24シーズンの全公式戦で通算140ゴール、これはリヴァプール史上2番目の記録だ。これを上回るのは2021-22シーズンの147ゴールのみ。ヴィラ戦でも、流暢な攻撃は何度も称賛すべきだろう」
「確かに、シーズンの重要な段階でチャンスを逃していたことが優勝の望みを絶つことにつながった。だが、最も大きな理由は守備時の脆弱性であり、それがヴィラ・パークで醜い形で露呈したのだ。過去16試合でクリーンシートはたったの1試合であり、そのような成績ではタイトルは期待できないだろう」
「ホームチームがリヴァプールDFラインの背後に侵入するのはあまりにも簡単で、ギャップが広すぎ、フリーで走らせすぎている。中盤も満足できる守備を提供できなかった。危険なエリアを安易に支配させてしまっている。結局最後に2失点を許し、ずさんな守備の代償を支払った」
その上で、「今夏その弱点に対処できるかどうかは、新監督(と噂の)アルネ・スロットにかかっている」と来季はまず守備の改善を行うべきと指摘している。