リヴァプールOBジェイミー・キャラガー氏は、古巣指揮官就任の可能性が伝えられるアルネ・スロット監督について持論を展開した。
2015年に就任して以降、プレミアリーグ初優勝やチャンピオンズリーグ制覇など、リヴァプールに大きな成功をもたらしてきたユルゲン・クロップ監督。しかし、9シーズン目となった今シーズン終了後に退任することを発表しており、リヴァプールは新監督を探すことに。これまでシャビ・アロンソ監督(レヴァークーゼン)やルベン・アモリム監督(スポルティングCP)の名前も挙がっていたが、現在はスロット監督が最有力候補と伝えられている。
イギリス『スカイスポーツ』は、リヴァプールがスロット監督の引き抜きについてフェイエノールトと交渉に入ったことを報じている。そんな中、同メディアで解説を務めるキャラガー氏は、古巣の監督就任の可能性が伝えられるスロット監督への懸念を明かした。
「フェイエノールトからリヴァプールへ行くのは本当に大きな飛躍だと思う。リヴァプールが誰を望んでいたかを考えると、現時点で真のトップ監督が不足していることを示しているようだ。おそらく最初の候補はシャビ・アロンソだが、彼は今季が最初のフルシーズン。アモリムの話もあったが、彼も38歳だ。そして現時点では、スロットが最有力候補のようだ」
「(リヴァプールでビッグイヤーを獲得した)ラファ・ベニテスはラ・リーガで2度の優勝やUEFAカップ優勝を経験しており、クロップもドルトムントでタイトルを獲得してきた。だが、彼らの就任した時と今のリヴァプールは違う。当時はトップ4入りを目指すチームだったが、今は別の領域だ。毎シーズンのようにプレミアリーグのタイトルを争い、チャンピオンズリーグでは最低でも準々決勝進出が期待されている」
「だからこそ(スロットにとって)巨大な飛躍になる。彼が素晴らしい監督であることは明らかだし、これまで指揮したクラブで実績を残してきた。どうなるか見守りたいね」
なおスロット監督は、2021年7月にフェイエノールト指揮官に就任。2022-23シーズンにはエールディヴィジ優勝、今季はカップ制覇を達成し、リーグ戦でも30節終了時点で2位に導いている。