リヴァプールは、スカウト兼補強担当ダイレクターのデイブ・ファローズ氏が退団することになった。
近年ユルゲン・クロップ前監督体制でモハメド・サラーやフィルジル・ファン・ダイク、アリソン、遠藤航といった選手たちをチームに加え、プレミアリーグ初優勝やチャンピオンズリーグ制覇など、栄光を築いてきたリヴァプール。今季はアルネ・スロット新監督の下でも好調を維持し、プレミアリーグ7勝1敗で首位に立っている。
そんな名門クラブを12年間支え、スカウトやチーム強化部門で重要な役割を果たしてきたファローズ氏がチームを去ることが決まっている。同氏は「この素晴らしいクラブで働くことができて本当に光栄だった。サポーターをはじめ、全員がこの仕事を特別なものにしてくれたと思う。多くの才能ある選手やスタッフと働く機会得られたのは、本当にありがたいことだよ」と語っている。
2012年にリヴァプールへ加入する前はマンチェスター・シティ、ニューカッスル、ボルトンで働いていたファローズ氏。『The Athletic』によると、リヴァプールが行うデータ主導の選手獲得アプローチの“創始者”の1人であり、サラーやファン・ダイク、アリソン、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、アンディ・ロバートソン、遠藤など主力選手の獲得に大きく貢献してきた模様。着任後はリヴァプールに「革命が起きた」と高く評価されている。
なおファローズ氏本人は、クロップ前監督の退任と同じタイミングでリヴァプールを退団して長期休暇を取ることを検討していたとのこと。しかしFSGのフットボール部門CEOマイケル・エドワーズ氏に説得され、チームの移行期を手伝うことになったという。そして夏の移籍市場が終了した後、クリスマス前に残りの職務を引き継ぐことになったようだ。また、リヴァプールは今夏の段階で補強部門を刷新しているため、ファローズ氏の代役を任命することはないとも伝えられている。