リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、劇的な同点弾を決めたFWルイス・ディアスについてコメントした。
5日に行われたプレミアリーグ第11節で、ルートンと敵地で対戦したリヴァプール。なかなかゴールが奪えない中、80分に先制点を許す苦しい展開に。するとその3分後に途中出場したディアスが大仕事。終了間際に劇的な同点弾を叩き込み、1-1のドローで試合を終えた。
劇的なゴールを奪ったディアスだが、現在コロンビアに住む両親が事件に巻き込まれている。『BBC』によると、両親が運転する車が武装集団にさらわれ、警察が追いかける中で母親は車に置き去りにしたものの、依然として父親は誘拐されたままとなっている模様。政府はゲリラ組織による犯行の可能性が高いとし、数百人の警察を派遣したようだ。そして犯行組織側は、数日以内にディアスの父親を解放することを発表したとも伝えられている。
試合後には「どうか父を解放してほしい」と声明を発表しているディアス。クロップ監督はそんなコロンビア代表FWを活躍を称えつつ、状況が改善することを願った。
「(劇的ゴールは)素晴らしい瞬間だが、状況は変わっていない。最も重要なことは彼の父親が解放されることだ」
「(ディアスは)素晴らしい、本当に素晴らしいよ。彼が望んで今もここにいて、我々もそれを理解している。我々にとって非常に重要なゴールであり、彼にとってもそうだ。もちろん、とても感情的になっている。だが、それだけなんだ」
「彼はピッチでいつも特別なことができる。もちろん脅威になるとわかっていた。(ここ数日は)数回しか練習できていなかったが、それはいい。今日重要なのはそこではない。彼はゴールを決めた。それは素晴らしい。だが、コロンビアではまだ改善が必要なんだ」