マンチェスター・ユナイテッドDFハリー・マグワイアは、クラブの周りには常に“雑音”があると主張した。
今季はチャンピオンズリーグでグループステージ最下位に終わり、プレミアリーグでも33試合消化で4位アストン・ヴィラ(1試合消化多)と13ポイント差の6位に甘んじるなど、苦しい戦いが続くマンチェスター・U。それでもFAカップでは勝ち進んでおり、準決勝ではコヴェントリーとの死闘をPK戦で制し、2シーズン連続の決勝進出を消めた。
しかし、このコヴェントリー戦は大きな批判にさらされることに。チャンピオンシップ(イングランド2部相当)のチーム相手に一時は3点をリードされながらも追いつかれ、さらに延長戦ではVARに救われる場面も。OBロイ・キーン氏が「まるで2部チーム。もう嫌いになりかけているよ」と酷評するなど、現地では厳しい声が相次いでいる。
これに対し、エリック・テン・ハーグ監督は23日の会見で「メディアのリアクションをまったくもって理解できない。君たちは『恥ずかしいか?』と質問してきた。ノーだ。君たちのリアクションが恥ずかしい」と苛立ちをあらわにした。そしてマグワイアも、イギリス『スカイスポーツ』で以下のように語った。
「このクラブの周りにはいつも雑音がある。それを知るのに十分な期間いるからね(5シーズン)。選手は強烈なプレッシャーにさらされるし、試合に負けたり良くない戦いが続くと監督もそうなる」
「でも、僕たちみんなが集中力や目標を持ち続け、団結することが大切なことだと知っている。今シーズンにまだ成し遂げられることを信じている。FAカップ決勝に進み、プレミアリーグの試合も残っているんだ。全員が一緒に戦っている。監督、選手、ファン、スタッフ、みんなが同じことを望んでいる。それは成功だ」
また、コヴェントリー戦について「試合を通して本当に感情が奇妙に入り混じっていた。試合が終わった後、僕たちはプレーに失望していた」と明かしたマグワイアは、ここ最近リードするも終盤に追いつかれる展開の続く現状についても語った。
「僕たちは毎日良くなろうとしている。実際にシーズン序盤には終盤に多くの得点を取って勝利してきたが、今は状況が反対になっただけだ。僕たちは基本的なことやボックス内での守備を良くしないといけない。ただ単純で基本的なことなんだ」
「(心理的な影響もあるかと問われ)おそらくあるかもしれない。フットボールは奇妙なスポーツだ。勝利しているときには自信が得られるけど、次の試合で終盤に失点してしまえば、自信についてほとんど考えられなくなる。でも、僕たちのチームには経験のある選手たちがいるし、この面でも向上しないといけない。このクラブは勝利を要求されているし、このところの結果よりも良い試合をしないといけない」