ローマに加入したばかりの元ドイツ代表DFのマッツ・フンメルスは、7日にもう一度ボルシア・ドルトムントのユニフォームを着用することになりそうだ。
現在35歳のフンメルスは今夏に合計13年間過ごし、500以上の公式戦に出場したドルトムントを退団。しばらくの間、マジョルカやボローニャ、ブライトンやレアル・ソシエダなどからの興味が伝えられるも無所属が続いていた。しかし今週に入り、ベテランはローマと1年の延長オプション付きの1年契約を締結し、初の国外挑戦が決まった。
そんなフンメルスだが、ドルトムントのホームスタジアムのジグナル・イドゥナ・パルクでの正式な送り出しセレモニーは行われていなかった。昨シーズン、インタビューでエディン・テルジッチ前監督への批判を口にするなどで、クラブとの関係性が悪化したことが伝えられ、それもこの扱いにつながったと見られていた。
しかしここにきてドルトムントは『X』で、フンメルスも9日に行われるヤクブ・ブワシュチコフスキ氏とウカシュ・ピシュチェク氏(現ドルトムントのアシスタントコーチ)と元ポーランド代表のレジェンド2人の引退試合に招待したことを報告。投稿には「土曜日のポーランドの親友たち2人の引退試合でもう一度君たちに会えることを喜んでいる。もう一度君たちのためにプレーでき、ユニフォームを着れることは嬉しい」と語るフンメルスのビデオメッセージも添えられている。
引退試合ではブワシュチコフスキのチームとピシュチェクのチームが激突する。それぞれ本人のほか、ユルゲン・クロップ氏が率いる前者ではフンメルスに加え、ローマン・ヴァイデンフェラー氏(現クラブアンバサダー)やネヴェン・スボティッチ氏、ルーカス・バリオス氏やケヴィン・グロスクロイツらが参加。長年クロップ氏のアシスタントを務めてきたペーター・クラヴィ―ツ氏が率いる後者では、マルセル・シュメルツァー氏(セカンドチームの現アシスタントコーチ)や現ドルトムント指揮官のヌリ・シャヒン監督、ソクラティス・パパスタソプーロス氏やヘンリク・ムヒタリアンらがプレーする予定となっている。
なお、報道によれば8万人以上のファンたちがジグナル・イドゥナ・パルクに駆けつける見通しだという。