元ナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケル氏は、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドについて語った。
15年以上にわたってフットボール界の頂点に立ち続けているメッシとロナウド。両者合わせて13度のバロンドールを獲得し、30代後半とキャリア晩期に入った今でもそれぞれアルゼンチン代表とポルトガル代表の主将としてチームを牽引している。
そんな両選手に対しては、現役・OBにかかわらず多くの選手たちが“どちらが優れているか”に関する論争を繰り広げてきた。“永遠の論争”ともされる2選手の比較について、チェルシーで長年活躍したミケル氏は、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏のYouTubeチャンネル『Rio Ferdinand Presents FIVE』で自身の見解を口にした。
「私はメッシのファンだ。チェルシー時代にクリスティアーノのいたマンチェスター・ユナイテッドと対戦したとき、私たちはアッシュ(アシュリー・コール)が対応できるとわかっていた。彼は実際に対処することが可能だった。クリスティアーノがやって来たことから言ってもとても大きな差がある言うつもりもない。しかし、私にとってまったく比較にならない。私はただ、メッシが他の惑星からやって来たと思っているし、彼はそれだけ良い選手だと思っている」
また、ミケル氏はチェルシー時代にバルセロナと対戦する際に多くの時間をかけてメッシへの対策を行ってきたことを明かした。
「バルセロナと対戦するときはいつだって、その週すべてのトレーニングはメッシに関してだった。2、3人の選手を彼に付けないといけなかったし、彼相手に1対1はできない。不可能だ。間違いなく死んでしまう。それに、彼らのプレースタイルや彼らのボールの運び方は、彼にボールを届けるという1つの目的に基づいていたし、彼がやっているすべてのことは試合を見ることだけだった」
「みんなが彼が歩き回っていることについて話していることを知っているけど、彼はスペースを見つけるためだけにそのようにやっている。ボールが彼に届いてしまえば、全員が動き、走り出すから、彼らとの対戦はとても難しかった」
「彼からボールを奪うこともできないし、十分に近づくことすらできないから、ゲームプランは彼を蹴ることだけだった。彼がそこにいると思っても、彼はすでにいなくなっている。私たちが彼らと対戦した時の試合を見ればわかるだろう。JT(ジョン・テリー)がタックルをして、フランキー(フランク・ランパード)がタックルをして、私もタックルをして、全員がタックルに行っていた。これだけが彼を止める唯一の方法だった」