ミランは今冬、トリノに所属するイタリア代表DFアレッサンドロ・ブオンジョルノの獲得を目指して本腰を入れ始めたようだ。イタリアメディア『スカイスポーツ』が15日、伝えている。
今シーズン、相次ぐ負傷者に悩まされているミラン。特にセンターバックではフィカヨ・トモリやピエール・カルル、マリック・チャウらが離脱中とあり、テオ・エルナンデスをCB起用するなど厳しい舵取りを迫られた。
今冬の移籍市場が解禁となり、ビジャレアルへレンタルに出していたマッテオ・ガッビアを呼び戻したミランは、続いてトリノの24歳DFブオンジョルノの獲得へ乗り出したという。トリノのウルバーノ・カイロ会長は、ブオンジョルノの移籍金を4000万ユーロ(約64億円)に設定。ミランは現金による支払いを抑えるため、モンツァにレンタル中の21歳FWロレンツォ・コロンボをトレード要員として提示するとみられる。もしトリノが条件を受け入れれば、コロンボはシーズン終了までレンタル先のモンツァに残ってプレーを続け、来シーズンからトリノに合流する見込みとのことだ。
また、移籍の実現にはブオンジョルノ本人の意思が決定的になるとの見方もある。カイロ会長のクラブには昨夏、アタランタからオファーが舞い込んだが、トリノ生まれの生え抜きの24歳DFはクラブ愛を示して残留を選択したことが報じられていた。
今シーズン、トリノでセリエA17試合に出場して3ゴールをマークするなど、才能を開花させているブオンジョルノ。イタリア代表においてもEURO(ユーロ)2024出場権獲得を懸けたウクライナ戦で先発出場し、プレッシャーの高まる重要な試合において実力を示した24歳DFの、今後の動向に注目が集まる。