ミラン指揮官ステファノ・ピオリが、MFルーベン・ロフタス=チークと元ラツィオMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチを比較して賛辞を贈った。15日にイタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
ラツィオは昨夏、チームの主軸であったミリンコヴィッチをサウジアラビアのアル・ヒラルへと売却。その代役としてMF鎌田大地やMFマテオ・ゲンドゥージを獲得した。
しかし、マウリツィオ・サッリ監督は自身の第1希望の補強が実現せず、「(プラン)XやY」などと述べて不満をもらしていた。ラツィオ指揮官はその後、ミリンコヴィッチの抜けた中盤のバランスを考慮しつつ、セルビア人MFとは異なる特性を持ったゲンドゥージをレギュラーとして起用するに至っている。
だが、そんなサッリが求めていたミリンコヴィッチの後釜となり得る理想的な特徴を持った人材は、ミランにいたようだ。ミラン指揮官ピオリが、レンヌとのヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントプレーオフのファーストレグ(ミランが3-0で勝利)終了後、ドッピエッタ(1試合2得点)の活躍を見せたMFロフタス=チークをミリンコヴィッチと比較して称えた。
「ロフタス=チークはシーズン初めにフィジカルトラブルがあり、一定の期間はトレーニングができなかったが、今ようやく良い状態になった。クオリティとフィジカルを兼ね備えた選手で、エリア内へ飛び出した時は本当に決定的になれる」
「私自身も、彼がこれほど攻撃力を持った選手とは想像していなかった。チャンピオンズリーグで彼と対戦した時は、コースト・トゥ・コースト型のMFだったが、その時よりもさらに攻撃的に見える。私が考えていたよりもクオリティが高い。ファンタスティックな選手だ。私はラツィオ時代にミリンコヴィッチ=サヴィッチを指導したが、クオリティやフィジカル、前線への飛び出しの点において、非常に彼を想起させるものがある」