ミラン指揮官のステファノ・ピオリが29日、セリエA第27節ラツィオ戦の前日会見に出席した際、エースのFWラファエウ・レオンやスクデット争いなどについて語った。
前節のアタランタ戦では好パフォーマンスを見せたものの、白星をつかみきれなかったミラン。直近の公式戦3試合で勝利から遠ざかる中、1日にMF鎌田大地が所属するラツィオとの一戦へ敵地で挑む。
「偉大なクオリティを持つチームだ。ラツィオは、前節で満足のいくパフォーマンスを出せずに負けているだけに、モチベーションは高いだろう。しかし我々が高いインテンシティとクオリティ、決意のあるプレーを95分間見せれば、相手を困難に陥れることができるだろう」
ミランで5年目のシーズンを送る背番号10番のレオンは、2試合連続でゴールを決めるなどして調子を上げている。24歳FWは、コミュニケーションの面においても成熟しつつある。ピオリも、ポルトガル代表FWの成長を実感している。
「確かにコミュニケーションレベルにおいても、存在感を示している。ピッチ内でのプレーや協力性などチームとの関係性において、彼の成長は目覚ましい。これは成長が止まらないことを証明している。また彼が24、25歳であることも忘れてはならない。サッカー選手は、他の若者よりもかなり急速に成長する。これは、プレッシャーや期待を向けられ、素早く成長せざるを得ないからでもある」
さらにミラン指揮官は、セリエA第26節を終えて、インテルが2位以下に12ポイント以上の差をつけて独走するスクデット争いに見解を示した。
「昨シーズンのナポリと同じレベルだ。ナポリは信じられないような成績を残したが、今年のインテルも同様だ。連勝を重ねて1敗しかしていないということは、最大限の結果を残し、並外れたリーグ戦を見せているということだ」
「スクデット争いは決着がついているように思う。インテルは、フィオレンティーナやローマ、ユヴェントスと連戦で対戦が組まれて難しい日程だったが、それを明確な形で乗り越えた時点で勝負はついた」