20240810_France_Spain4(C)Getty images

スペインが32年ぶり金メダル! 土壇場PKで追いつかれ延長も開催国フランスとの計8発激闘制す/パリ五輪男子サッカー

パリ五輪の男子サッカー競技では、決勝戦のU-23フランス代表vsU-23スペイン代表が9日に行われた。

開催国フランスは準々決勝でU-23アルゼンチン代表、準決勝でU-23エジプト代表に勝利。対するスペインは準々決勝でU-23日本代表、準決勝でU-23モロッコ代表に勝利し、優勝候補同士が決勝で顔を合わせることとなった。

試合は立ち上がりから攻勢に出るフランスが勢いそのままに先制点を奪取した。11分、クロスをブロックした流れでアレックス・バエナのクリアが中途半端になったところ、ボックス右で拾ったエンゾ・ミロがあまりコースの無いところから意表を突くシュートを決め切る。

以下に続く

ビハインドとなったスペインは17分に反撃。ボックス手前右で動きながらボールを受けたA・バエナが中央に絶妙なパスを通す。ボックス内でフリーになっていたフェルミン・ロペスが右足で合わせて難なく3戦連発弾とする。

続く25分、ディフェンスラインからのフィードに抜け出したフアン・ミランダが左サイドからクロスを供給。飛び込んだアベル・ルイスのシュートはGKギヨーム・レステにブロックされたもののこぼれ球をF・ロペスが押し込んだ。

逆転したスペインの勢いは止まらない。直後の28分にはボックス手前左の絶好の位置でのFKでA・バエナが直接狙う。鋭く曲がってゴール左上を射抜くとGKレステは一歩も動けずリードを広げる。

前半終盤には再びフランスが勢いを強めたがスペインがしのいで3-1のまま折り返し。後半も一進一退の攻防が続く中でフランスは52分にアレクサンドル・ラカゼットとジョリス・ショタールに代えてアルノー・カリムエンドとマグネス・アクリウシェを送り出す。

56分には左サイドのアドリエン・トリュフォーがクロスを供給する。中央のクアディオ・コネが頭で合わせたがバーに直撃し、スペインとの点差は縮まらない。

後半半ば以降も怒涛の攻撃を繰り出していくフランスは79分にボックス手前右でFKを獲得。マイケル・オリーズが速く低いボールを蹴り込むと密集地帯でマグネス・アクリウシェをかすめたボールがネットを揺らした。

1点差に迫ったフランスはさらに勢いを強めていき、後半ATの左CKからJ・ミランダのファウルがあったとしてVARオンフィールドレビューの末にPKの判定となる。キッカーを務めたジャン=フィリップ・マテタが93分に沈めてついにフランスが同点に追いつく。

試合は3-3で延長戦に突入する。延長戦に入ってもフランスが優位に進行したが100分にスペインの細かな崩しが刺さる。ボックス手前右で縦パスを受けたセルヒオ・ゴメスがターンして絶妙なスルーパスを供給。ボックス右に抜け出したセルヒオ・カメージョがGKレステの頭上を抜くループシュートを決め切る。

そして、延長戦後半終了間際には前がかりになるフランスに対してカウンターからカメージョがこの日2点目。そのま延長戦が終了し、5-3でフランスに競り勝ったスペインが1992年バルセロナ大会以来32年ぶりの金メダルを獲得した。なお、大会得点王には8得点のモロッコFWソフィアン・ラヒミが輝いている。

広告