パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶について、12日、イタリア人ジャーナリストのアルフレード・ペドゥッラ氏の公式サイトで特集記事が組まれた。
今夏、シント=トロイデンからパルマへ移籍し、日本人初のGKとしてセリエAへ挑戦する鈴木。そんな22歳GKについて、イタリア人記者のサイトでは「スズキ、欧州制覇のためにパルマへやって来た」との見出しでスポットライトが当てられている。
昨シーズンにセリエB優勝を果たしたパルマは、「セリエA復帰の年に、ゴールマウスを若き日本人GKに託すことを決め」、ライバルに先んじて投資をして鈴木を獲得したが、同特集は、日本代表GKがこれまで「リーグ戦3試合で常に先発し、全試合で計り知れないクオリティを示した」ことに賛辞を贈った。
しかし第3節のナポリ戦の終盤、パルマが交代枠を使い切った後に、鈴木が2枚目の警告で退場処分を受けたこと(パルマはその後、1-2で逆転負け)にも言及。「彼がまだ経験値や冷酷さの観点で、まだ大きく成長しなければならないことも示すまでは…」と綴り、前出の賛辞が限定的なものとなったことも指摘している。「(スタディオ・ディエゴ・アルマンド)マラドーナで正真正銘の偉業に近づいていたチームメートたちや彼自身の試合を揺るがしただけに、このエピソードは、彼がさらに成熟するために必要なものとなった」と述べ、今後の糧とするべきとの見解を示した。
同記事は、その上でパルマによる鈴木の獲得について分析した。「若きスズキは、自身が成長しなければならないことを分かっている。セリエAなら安心してそれができる」と主張。「計り知れないクオリティを示した一方で、取り組むべき弱点も見せたが、彼の成長を期待するパルマにとって、確実に成功の投資だ」と評価した。