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プレミア移籍市場、来夏はシーズン開幕前の8/15に閉幕?現地記者は猛批判「サウジはどうするんだ?」

プレミアリーグは、来夏の移籍市場を2025-26シーズン開幕前に締め切る可能性があるようだ。

今夏は現地時間8月30日23時に閉幕を迎えたプレミアリーグの移籍市場。『BBC』によると、全20クラブが選手獲得に費やした総支出は19億6000万ポンド(約3760億円)を超え、欧州主要リーグでは2番目に支出の多かったセリエAの2倍以上の額を投じた模様。数々のビッグネームの移籍が大きな話題となった。

そんなプレミアリーグの移籍市場だが、来夏はシーズン開幕前に閉鎖する可能性があるという。イギリス『The Times』は、プレミアリーグの各クラブが2025-26シーズンの開幕前である来年8月15日に移籍市場を締め切る計画で合意したと伝えている。

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なおプレミアリーグは、2018年にもシーズン開幕前に移籍市場を締め切っている。しかし他の主要リーグとの期限の差があったことで問題が続出、その翌年には以前の状態に戻すことを投票で決定していた。さらに、近年は潤沢な資金力を誇るサウジアラビア勢の存在感が高まっていることなどもあり、『The Times』のマルティン・サムエル記者は以下のように分析している。

「本当に? またやるのか? 前回から誰も学ばなかったのか? 一方的な行動ではほとんど解決せず、非常に予測不可能な事態を引き起こすだけだ。サウジアラビアはこの合意に参加するのか? しない? それなら何の意味があるんだ?」

「我々は2018年にこれを試したが、うまくいかなかった。わずか18カ月後に以前の状態に戻し、ヨーロッパ諸国と足並みを揃えることを投票で合意した。なぜか? イングランドの移籍市場は閉まったが、他は閉まらなかった。各クラブは閉幕後に襲撃される可能性におびえていた。少なくとも、今回は他のリーグと足並みを揃えるだろう。スペイン、イタリア、ドイツ、フランスは閉まるはずだ」

「欧州クラブ協会は賛成しているという。しかし、状況は変化する。6年前、サウジアラビアは考慮すべき対象ではなかった。だが、今は考えなければならない。ヨーロッパがそうするからといって、サウジアラビアがビジネスを閉めるつもりはないだろう。アドバンテージを分析するはずだ。サウジ・プロリーグがモハメド・サラーやアリソンの獲得に動き出した場合、それをただ待つのだとしたら、どうなるのだろうか」

その上で、「なぜフットボールはビジネス、プロダクト、そしてスポーツとしての可能性にこうした制限を設けるのだろうか? プレミアリーグの決定は、すでに時代遅れになっている。もはやヨーロッパ勢は安定したチームにとって最大の脅威ではないのだ。ウインドウというより、ドアがオープンなままになっている。記憶力が短い人もいるんだろうが……」とし、デメリットがあまりにも大きいと批判した。

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