パリ・サンジェルマン(PSG)の3シーズン連続12度目のリーグ・アン優勝が決まった。
昨夏にクリストフ・ガルティエ監督を更迭してルイス・エンリケ監督を招聘したPSG。シーズン前にはリオネル・メッシやネイマール、セルヒオ・ラモスといったビッグネームが去り、キリアン・エンバペにも退団する可能性が浮上するなど、チームは混乱の中で開幕を迎えた。
そんなPSGは開幕2試合で勝利がなく、難しいスタートを切ったものの、新戦力が嚙み合い出し、徐々に復調。昨年11月にリーグ首位に浮上すると、リーグ戦での敗戦を9月のニース戦のみに抑えて、順調な戦いを続ける。27日のホームでのル・アーヴル戦に勝利すれば優勝を決めれたが、3-3のドローに終わったものの、リーグ2連覇に王手を懸けていた。
そして28日、2位モナコが敵地でリヨンと対戦。開始早々にウィサム・ベン・イェデルのゴールでモナコが先制してPSGの優勝は次節以降に持ち越しかと思われたが、リヨンが前半のうちにアレクサンドル・ラカゼットらのゴールで逆転。後半には一度追いつかれるも、84分にマリック・フォファナが勝ち越しゴールを奪ってリヨンが3-2でモナコを下した。
この結果、2位モナコが勝ち点58から伸ばすことができず、首位PSGとの勝ち点差が3試合を残して12となったため、残り試合での逆転が不可能となり、PSGの2023-24シーズンリーグ・アン優勝が決まった。なお、同クラブは昨シーズンにリーグ優勝を果たしたことで、サンテティエンヌを上回ってフランス1部の優勝回数で単独トップに立っており、今回の優勝でさらにその回数を12に伸ばすことになった。
リーグ・アン優勝を決めたPSGは、チャンピオンズリーグでも準決勝進出を決め、クープ・ドゥ・フランスでは決勝進出を果たしたことから、3冠達成の可能性を残している。