Quique Sanchez FloresGetty Images

セビージャ監督キケ、ヘタフェサポーターに「ジプシー」と叫ばれる…「私はジプシーであることを誇りに思う。だが人種差別に使わないでくれ」

セビージャのキケ・サンチェス・フローレス監督が、古巣ヘタフェの一部サポーターから人種差別的な言葉を浴びせられている。

30日のラ・リーガ第30節、ヘタフェ対セビージャ。DFセルヒオ・ラモスのゴールでセビージャが勝利した同試合で、ヘタフェの一部サポーターはロマの血が流れるキケ監督に対して「ジプシー」、さらにDFマルコス・アクーニャに対して「猿」と叫んだ。

キケ監督は過去3回にわたって指揮した経験を持つ、古巣ヘタフェの一部サポーターから浴びせられた心ない言葉について、「常軌を逸している」と憤りを露わにしている。

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「私はジプシーの呼吸ができる毛穴の一つひとつを誇りに思っている。しかしジプシーであることやジプシーの一部であることと、それを人種差別をする侮辱として用いることは、まったく異なる。私には常軌を逸しているように思えるよ。ここの一部の観客は、スタジアムにやって来れば言いたいことを言えると考えているようだ。そして、それが世界中で起こっていることなんだよ」

「私たちはスタジアムに仕事に来ている。この場所で、私たちは敬意を払われるべきではないだろうか。様々なことが進歩している現代で、まるで後ろに引っ張られているようだ。皆が共有する最小のスペースでも言ってはいけないことを、私たちは言われている。常軌を逸していると思ううよ。ただ、このことも強調させてもらうが、ヘタフェのほかのサポーターは、そういったことを言うサポーターに苦言を呈してくれていた」

「私が理解するところでは、誰か重要な人物、偉大な人物がこういったことを経験しなければ、状況は決して変わらないのだろう。すべての権力のメカニズムが動き出すためにはね。しかし強調するが、こういった出来事は嘆かわしいこと、この上ない」

「全員で何か行動を起こさない限り、次の世代に居場所やスペースを提供できないのではないだろうか。テニス、バスケットボール、ゴルフなどのほかのスポーツのように人々が楽しい時間を過ごせ、侮辱など存在しないスペースをね」

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