21日のラ・リーガ第32節、バルセロナは敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、勝ち点8差で首位に立つ宿敵との差を縮める意欲を示している。
「明日、私たちはラ・リーガの優勝争いに火をつけるチャンスを手にしている。明日、私たちが向き合うことになるマドリーは強い。世界最高のチームであるシティを敗退に追いやったのだから、なおさらだよ。天にも昇る心地でいる、とても強い相手だ。」
レアル・マドリーがマンチェスター・シティを破ってチャンピオンズリーグ(CL)準決勝に進出した一方、バルセロナはPSGに敗れてベスト8で同大会から姿を消している、
「昨日の私たちはCLの影響を受けていたが、今日は良い形で練習に取り組めた。チームにはラ・リーガのタイトルを争う意思がある」
「私たちは“チップ”を変えることができた。先日は無力感と失望に苛まれ、それを消化するのは難しかったがね。私たちは士気を上げるマドリーと対戦するんだ」
PSG戦直後にはMFイルカイ・ギュンドアンがDFロナルド・アラウホの退場について公で咎めるような発言をし、それが騒動を巻き起こした。
「悪意がなければ問題もない。すべて解決しているよ」
「すでに解決済みで、問題は何もないよ。対話すれば理解し合えることだ。マドリーは前後半の立ち上がりに相手を圧迫してくる。私たちは勇敢でなくてはならない。ボールを保持して、それを失ってはいけないんだ」
「私たちの意思の強さを示す上で完璧な舞台となる。鍵を握るのは立ち上がりで、マドリーのハイプレスを落ち着かせる必要がある」
チャビ監督は、自身の師ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるシティがマドリーに敗れたことを、どのように受け止めたのだろうか。
「マドリーは世界最高のチームを相手に引いて守ることを強いられた。相手にゲームを支配されるときには、本来のチームでいられなくなり、後方でブロックを形成することを強いられる。私たちもレアル・ソシエダを相手に同じことを経験した」
「しかし彼らは本当に、とても良い守備を見せた。それも正当なプレー方法だ。ゲーム内で生まれるそうした状況もうまく対処しないといけないし、そういった意味でマドリーの競い方は素晴らしい。こちらで行われたクラシコでも、前半は完全に私たちが優位に立っていたね」
「明日、私たちは良い守備と効果的なプレーを見せなくてはならない。マドリーがまさにそういうチームなのだから。マドリーのポテンシャルは凄まじく、世界最高のチームの一つなんだよ」
「マドリーが競争的である理由? 彼らは何度となく勝利をつかみ、それが自信となっている。だからこそより落ち着き、焦らずにプレーすることができるんだ。(シティ戦は)幸運だったとも言われているが、私はそうは思わない。幸運ではなく守備の仕事だと思っている。彼らの守備での働きぶりは凄まじく、皆で助け合っていた。確かにシティは明確なチャンスを物にできなかったが、それがフットボールだ」
「マドリーの勝利は偶然などではない。彼らはここ3年で2回もシティを打ち破っている。私たちはスペインで、そんなチームと競い合っているんだ」