レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督に対し、現地ではプレッシャーが高まっているようだ。
チャンピオンズリーグ(CL)王者として今季を戦うレアル・マドリー。しかし、リーグフェーズでは苦戦が続いている。第2節でリールに敗れる(0-1)と、5日には本拠地サンティアゴ・ベルナベウでミランに1-3と痛恨の敗戦。ラ・リーガ直近のバルセロナ戦(0-4)に続き、公式戦連敗を喫した。
CLのホームゲームでは16試合ぶりに敗れ、リーグフェーズの順位を暫定で「17位」まで落としたレアル・マドリー。リーグフェーズ半分の試合を消化した中で、ラウンド16ストレートイン圏内の8位との差は翌日の結果次第でさらに広がる可能性もあり、プレーオフ出場圏内である24位以内の座も危うくなっている。
そんな状況に『The Athletic』のギジェルモ・ライ記者は「アンチェロッティは苦しい立場に」と題して分析。以下のように指摘した。
「2カ月前の抽選会、幹部エミリオ・ブトラゲーニョは『上位8位に入ることが非常に重要。ラウンド16前のプレーオフを避けるためにね』と話していた。だが、今日のマドリーはその位置から遠く離れている。将来はそれほど明るくない。次のCLは3週間後、敵地アンフィールドでリヴァプールと激突する。ドラマチックな展開なしに次のラウンドへと進みたいのであれば、調子を取り戻さなければならない。いずれにせよ今回の敗戦により、マドリーはベルナベウでの無敵の強さを失った」
「現在のプレースタイルへの疑念と相次ぐ悪い結果により、アンチェロッティとコーチ陣は難しい立場に追い込まれている。クラシコので失態の後も、上層部は過去3年間の目覚ましい成績すべてを踏まえて大幅な変更は検討しなかった。だが、現状をどのように改善するか、明確な兆しは見えていない」
その上で、「11月のインターナショナルウィーク前最後のオサスナ戦は、自信を取り戻す良い機会になるだろう。しかし、第2次アンチェロッティ体制で最も厳しい時期であることだけは確かだ」と綴っている。
なお、レアル・マドリーはCLリーグフェーズで次節リヴァプールと対戦(27日)。その後はアタランタ(12月10日)、ザルツブルク(1月22日)、ブレスト(1月29日)と対戦する。