コパ・デル・レイのベスト16でアトレティコ・マドリーに敗れたレアル・マドリーは審判、ひいては彼らを取りまとめる審判技術委員会(CTA)およびスペインフットボール連盟(RFEF)に対して不満を爆発させているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
120分間の激闘の末、アトレティコとのダービーを2-4で落としたレアル・マドリーだが、クラブ首脳陣はクアドラ・フェルナンデス主審のレフェリングに対して大きな不満を抱えている様子。『マルカ』は首脳陣の考えを、次のように記している。
「クアドラ・フェルナンデスは異なる基準で判定を下して試合を左右した。少なくともマドリー首脳陣はそう考えており、そして、そのことに驚きもしなかった様子だ。その試合で起きたことはレアル・マドリーにとって、ほかのチームと同じような扱いを受けていないという彼らの推論を後押しするものになったとみられる」
レアル・マドリーはこの問題の根源がスペイン・フットボールの審判管理システムにあると考えている模様。彼らはバルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”以降も、現行の審判管理システムを維持するRFEFとCTAを信用しておらず、今回のダービーのレフェリングもシステムの欠陥を証明するものであったと捉えているようだ。また同クラブはRFEFのペドロ・ロチャ会長代理とCTAのメディーナ・カンタレホ会長とここ数カ月にわたり意見交換を行い、不満を表し続けているようだが、現時点では手応えを得られていないという。
なおレアル・マドリーは、スペインの地上波でも放送されている自クラブの公式テレビチャンネル『レアル・マドリーTV』で、今回のダービーについての審判批判を展開。ナレーターに「前半はこれから判定で起こることを予感させた」「この試合にはレフェリングの罠があった」「デ・ポールは退場すべきだった。ブラヒムとヴィニシウスに対するタックルは許容できるものではない。そしてその場面の映像は一度もリピートされなかった」「早くスーパーリーグを始めるべきだ」などと語らせている。