レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールが、同クラブを退団する可能性が浮上している。スペイン『マルカ』が報じた。
2024年のバロンドールはマンチェスター・シティMFロドリが受賞。本命とされながらも受賞を逃したヴィニシウスは大きなショックを受けているようだが、『マルカ』によれば、同選手はこの影響もあって近い将来マドリーを離れる可能性があるという。
同紙曰く、事の発端はヴィニシウスがクラブ重鎮の一人に対して話した内容にあったようだ。
「(ヴィニシウスと)マドリーの重要な地位を占める人物の会話に首脳陣たちは驚くことになった。ブラジル人はそこでスポーツ面と金銭面を天秤にかけたのである。その会話は、あのバロンドールの事件が起こる前に交わされたものだった。バロンドールはブラジル人がこれ以上はない最大限の個人賞と捉えているものだ」
バロンドール受賞を逃したことはヴィニシウスにとってもマドリーにとっても不当であり、クラブはバロンドールをもう信じておらず、ヴィニシウスも「昨季以上に何ができるのかが分からない」と困惑している様子という。このためにヴィニシウスが今後スポーツ面のさらなる結果を求めるのではなく、金銭面に傾く可能性が指摘され始めている。
『マルカ』曰く、ヴィニシウスに対してはパリ・サンジェルマン、チェルシーも興味を持っているようだが、金銭面の待遇ではやはりサウジアラビアのクラブが圧倒的とのこと。現在、サウジで最も関心を持っているのは、先の報道にもあったアル・ヒラルのようだ。同クラブはFWネイマールに代わる象徴的選手を探しているとされている。
マドリーとヴィニシウスの契約は2027年までで、契約解除金は10億ユーロに設定されている。マドリーと選手の代理人は、今後数週間以内に契約延長を前提にした話し合いを行う予定とのことだが、そこでヴィニシウス側がどういった意向を口にするかに注目が集まっている模様。なおマドリーはヴィニシウスが自クラブに所属する限りは大切に扱う考えだが、「マドリーに所属するのはここにいることを望む選手であり、(契約)条件を決めるのはクラブとなる」との方針通り、金銭面で譲歩する考えは一切ないとみられている。