KuboGetty Images

ソシエダ通算100試合出場の久保建英、1-1だった60分に交代命じられる…追加点決められないチームは90分に失点してEL2敗目

7日のヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第4節、レアル・ソシエダはアウェーでのヴィクトリア・プルゼニ戦を1-2で落とした。MF久保建英は2試合連続の先発出場を果たし、60分に交代している。

リーグフェーズ第3節までを1勝1分け1敗で終えているソシエダ。ノックアウトフェーズ(ベスト16)に進出するために前節マッカビ・テル・アビブ(2-1)に続いて勝ち点3がほしいイマノル監督は、中盤に右からセルヒオ・ゴメス、スビメンディ、スチッチ、前線に久保、オスカールソン、オヤルサバルを並べている。なお久保は2022年夏に加入したソシエダで、記念すべき通算100戦目の出場を果たしている。

ソシエダは立ち上がりから主導権を握り、プルゼニを彼らの陣地に押し込める。3分にはオヤルサバルのクロスから久保がペナルティーエリア内に飛び込むが、これはわずかに合わなかった。

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内容から言えばソシエダの方がゴールに近づいていたが、しかし13分にプルゼニがワンチャンスを物にした。ソシエダの右サイドを切り崩すと、最後にアドゥが対角線上にシュートを沈めている。

ビハインドを負ったソシエダは攻勢を強め、35分にスコアをタイに戻した。左サイドのオヤルサバルが緩急とテクニックを生かしたドリブルからクロスを送り、このボールをオスカールソンが頭で押し込んだ。オスカールソンはこれが今季公式戦3点目で、久保と並びチーム内得点王となっている。

ソシエダはその後もプルゼニを攻め立てたものの、大きなチャンスを生むまでには至らない。久保はというと、ゴールを決めた前節セビージャ戦(2-0)では右サイドで1対1になれたものの、今回は常に2人のマークがつく状況。パスを受けても、縦に並んで待ち構える2人をドリブルで突破する術を見つけることができなかった。

試合は1-1のまま後半に突入。ソシエダは相変わらずボールを持ち続けるも、アタッキングサードでの崩しのアイデアを欠く。久保はオヤルサバルとポジションを変え、左サイドでプレーするなどしていた。

イマノル監督は60分に1枚目の交代カードを切り、久保を下げてベッカーを投入……日本人MFは確かに、今日はいつもより存在感を欠いていたものの、ワンプレーで流れを変えられる選手の早期交代には、いささか疑問が残った。

その後ブライスなども入れて猛攻を仕掛けたソシエダだが、2点目は遠いまま。すると90分、プルゼニにまさかの勝ち越しゴールを許してしまった。ペナルティーエリア手前からヴァスリンにシュートを放たれると、これがDFに当たってコースが変わり枠内に収まっている。結局、ソシエダは1点ビハインドで試合終了のホイッスルを聞くことになり、ELリーグフェーズで痛い2敗目を喫してしまった。

なおレアル・ソシエダの次戦は、10日に行われるラ・リーガ第13節、本拠地アノエタでのバルセロナ戦。久保の早期交代は、その大一番を睨んでのことだったのかもしれない。

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