17日に引退試合を開催した元日本代表MFの中村俊輔氏について、イタリアメディア『スカイスポーツ』が18日、特集記事の中でスポットライトを当てた。
昨シーズン限りで現役生活に終止符を打ち、今シーズンからは、横浜FCのコーチとして指導者のキャリアを歩む中村氏。17日、ニッパツ三ツ沢球技場で引退試合「SHUNSUKE NAKAMURA FAREWELL MATCH」を開催すると、かつて活躍したイタリアでも話題となった。
中村氏は、2002年から3シーズンにわたってセリエAのレッジーナでプレー。魔法の左足で南イタリアのファンを魅了した。イタリアメディアは18日、今年、現役を引退した選手たちについて特集を組むと、「元レッジーナのナカムラが、45歳でキャリア最後の試合に出場し、トリプレッタ(ハットトリック)を決めた」と綴って中村氏の引退試合に言及。数日前に現役引退を発表したばかりの元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニらと並べて紹介した。
「シュンスケ・ナカムラがサッカーへ完全に別れを告げた。引退発表から約1年が経過し、日本人選手は、自身の引退試合において、セットプレーからトリプレッタを記録し、まさに本物のショーを見せた」
中村氏の引退試合には、レッジョ・カラブリアの地元メディア『レッジョTV』も注目。「シュンスケ・ナカムラの思い出と感動…日本人選手がトリプレッタでサッカー界に別れ」の見出しをつけると、「ナカムラはFKからトリプレッタを決めて偉大な才能を裏付けた」などと伝えた。
「2002年から2005年にかけてレッジーナでプレーして通算80試合出場11ゴールを記録し、2000年代にニッポンの文化を(メッシーナ)海峡に臨む町にもたらした」中村氏。地元メディアは「(リッロことパスクワーレ)フォーティ会長の真珠は、レッジーナへ日本のファンの関心をもたらした」と当時を振り返った。そして最後に「ブラジル人ではないが、なんてゴールを決めるんだ。ナカムラはすでにレッジョのアイドルだ」とのチャントで締めくくっている。