イングランド代表MFデクラン・ライスは、EURO2024決勝戦へ向けて落ち着きを保っているようだ。
EURO2024を戦うイングランド代表。これまでパフォーマンスに対する強烈な批判が続いたものの、準々決勝ではスイスをPK戦の末に下すと、準決勝では劇的な展開でオランダに2-1で勝利。2大会連続の決勝戦へ進んだ。そして14日、今大会最高のチームとも評価されるスペインとの大一番へ挑む。
今大会は全試合にフル出場し、決勝進出の立役者の一人となってきたライス。決勝戦前の会見に出席すると、記者から「EUROで優勝したら記念に何をする? タトゥーや髪を染めるなど、特別なことをするの?と問われている。しかし、冷静な顔で以下のように答えた。
「(準々決勝で敗退した2022年)ワールドカップや(決勝で敗れた)前回のEUROでやった気がする。不吉なことはしたくないよ。結局、うまくいかない時に『なんで優勝前にあんなこと話したんだ?』って思うんだ。あと1試合を戦ったら、くだらない髪型やタトゥーについて話せるね」
また、ウェンブリー・スタジアムで敗れた前回の決勝について「イタリアがホームでトロフィーを掲げる姿は、今でも忘れられない」とコメント。そして、厳しい批判も浴びたガレス・サウスゲート監督を擁護している。
「彼は誰よりも(優勝に)値する。イングランド代表の仕事は、世界で最も厳しく審査される仕事の1つだ。グループステージの後にはブーイングや物を投げつけられるなど、タフだったね。そういう瞬間は冷静にならなければいけない。その後の監督の反応は、内心では違う気持ちだったかもしれないけど、本当に冷静で僕らを落ち着かせてくれたんだ。一部の人は、ただネガティブなことを言っているだけにも思えた。そして今は、ある意味では変わったと思う。それは良いことだね。今では愛情を感じるし、自信も感じている」