Spalletti TottiGetty Images

トッティとスパレッティが長年の確執から和解「カルチョというメリーゴーランドで最高の一周」

イタリア代表監督のルチアーノ・スパレッティが16日、長らく対立していたフランチェスコ・トッティ氏と和解した。イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

ローマにおいて、指揮官と教え子の関係にあったスパレッティとトッティ氏。現イタリア代表指揮官が2016年1月から2017年5月にローマで2度目の体制を敷いた際、キャリア終盤のレジェンドが望むような活躍の場を与えず、2人の間に確執が生まれた。

トッティ氏はローマ一筋を貫き、2016-17シーズン限りで現役引退。その後もスパレッティとの溝は埋まらないままだったが、あれから6年の時を経て、ついに和解が実現した。2人は揃ってローマ市内の小児病院へ赴き闘病中の子どもたちを訪問。この際、熱い抱擁を交わし、長年の対立に終止符を打った。イタリア代表指揮官が心境を明かした。

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「再会にこれ以上の場はなかった。同時に誰かに何かを与えることができればさらに良い。我々は自分たちのために何かをするのではなく、他者のために何かをするべきなんだ。たくさんの人が我々の和解を望んでいた。私としては、けんかをしたつもりは決してなく、常にお互いを尊敬し合っていたつもりだった。争いが絶えない時代において、われわれ大人はしばしば、いさかいになってしまうが、こうして子どもたちの前で再会してハグしたことは、彼らの目には、より良い未来へのメッセージとして映ったことだろう」

また、スパレッティは、EURO(ユーロ)2024予選の北マケドニア戦へ向けたインタビューにおいてもトッティ氏との小児病院訪問に言及した。

「フランチェスコとは過去にも一緒に来たことがあるが、再び子どもたちを訪問できたことをうれしく思う。あそこへ行くたびに、プレゼントを1つ与えると、1000のお返しをもらったような気分になる。我々をスーパーヒーローのように見てくれるが、子どもたちの方が愛というスーパーパワーを持っているんだ」

「フランチェスコとの時間は、私の監督としてのキャリアにおいて熱狂的な一幕だった。彼と共に、カルチョという遊園地のメリーゴーランドで最高の一周をすることができた。私に並外れたプレーを見せてくれた彼に感謝しなければならない。トッティのような選手を指導したことで、数多くのアドバンテージを得ることができた」

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