リヴァプールFWモハメド・サラーの今後について、『The Athletic』のニック・ミラー記者が分析している。
1日に行われたプレミアリーグ第3節で、マンチェスター・ユナイテッドと対戦したリヴァプール。敵地での一戦となったが、前半の内にルイス・ディアスが2ゴールを奪ってリードを広げると、後半早い時間にサラーがダメ押し弾。3-0で快勝を収めている。
これでアルネ・スロット新監督体制で3連勝、7得点無失点と最高のスタートを切ったリヴァプール。ミラー記者は「スロット最初の数週間は、本当に最高だった。そしてピッチ外のキーマンは新しくなったが、ピッチ内のキーマンは同じだ」とし、サラーの活躍を絶賛した。
「スロット・リヴァプールは一貫性と統制があり、容赦ないように見えるが、右ウイングが別の選手であれば状況はかなり違っていただろう。サラーは全体の7ゴールの内3ゴールを奪った。さらに3アシストを記録し、何度も決定機を作っている。この試合の2点目のアシストも圧巻だ。サラーと言えばスピードと決定力を連想するかもしれないが、あのようなアシストは彼がいかに完成されたオールラウンダーかを思い出させる」
そんな32歳FWだが、リヴァプールとの現行契約は残り1年を切っている。すると試合後、『スカイスポーツ』で「みんなわかっている通り、これがこのクラブでのラストイヤーだ。(オールド・トラッフォードでのプレーは)最後かもしれないと思って挑んだよ」とし、今季限りでの退団を示唆している。
ミラー記者は「リヴァプールはサラー残留のために全力を尽くすべき?」と題し、「彼自身ああしたコメントが騒動を引き起こすことは知っているはず。新契約を引き出すために話したのか、それとも下心のない率直な事実を話しただけなのだろうか?」とし、以下のように指摘した。
「いずれにせよ、これはリヴァプールにとって大きな問題だ。新たな上層部は既存の選手たちとの契約更新を話し合う前に、移籍市場に集中したかったのだろう。トレント・アレクサンダー=アーノルド、さらにはフィルジル・ファン・ダイクも同じ状況にある」
「しかし、こうした素晴らしいパフォーマンスはサラーの立場を強化するだけだ。考慮すべき微妙な問題は確かにたくさんあるものの、『リヴァプールはどんな犠牲を払ってでもサラーを残留させるべきか?』との問の答えは、非常にシンプルなものに思える」