ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、欧州スーパーリーグ構想に対する欧州司法裁判所(ECJ)の裁定を歓迎している。
2019年にレアル・マドリーやバルセロナ、ユヴェントスなどが主体となって創設を目指した12のビッグクラブによる欧州スーパーリーグ構想は、FIFA(国際サッカー連盟)や欧州サッカー連盟(UEFA)などが反発したことで参加クラブが続々と撤退。結果的に事実上の瓦解に追い込まれることになった。
それから時が経ち、ECJは21日、新たな競争の大会の創設を阻止することはEU法に違反するとの判決を下し、レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長らが主導するスーパーリーグ構想の実現への道が再び開かれることになった。
今回の裁定についてナポリのデ・ラウレンティス会長は『Corriere dello Sport』のインタビューを受け、UEFAとFIFAがスポーツのビジネスとクラブの収入を増やす必要性を理解していないと付け加えた上で、欧州スーパーリーグ構想に対するECJの裁定を歓迎していることを明かしている。
「スーパーリーグ構想は(2021年の発足当初は)間違った動きだったが、それがこの変化をもたらした。今、私たちは真剣に考える必要がある。(レアル・マドリーの会長である)フロレンティーノ・ペレス会長と話し、名ばかりの会長ではなく、本物の起業家をテーブルにつけることに同意した。というのも、今日のサッカー界は高齢者によって運営されているが、何よりも彼らはビジョンがないからね」
デ・ラウレンティス会長は加えて、ヨーロッパで戦うサッカークラブを所有することの財政的現実を理解していない運営組織を批判している。
「これまで独占者として統治してきた人々は、サッカーがビジネスであり、収入を増やす必要があることを理解していない。何億ドルも投資して、小銭を配るサーカスに参加し、何の利益も得られず、生産性のないバンドワゴンを維持するためにもっともっとプレーすることを強要されるのであれば、そのゲームに価値はないよ」