ウルグアイ代表を率いるマルセロ・ビエルサ監督はフットボールの魅力が損なわれていることを認めた。『ESPN』などが伝えている。
ビエルサはこれまでアルゼンチン代表やチリ、リーズ・ユナイテッドなどを指揮。“エル・ロコ(狂人)”の愛称を持つ指揮官は戦術マニアとして知られ、名将ジョゼップ・グアルディオラ監督からも度々称賛を受けるなど、その独自のプレースタイルは世界中にファンを持つ。
昨年からはウルグアイ代表を指揮し、コパ・アメリカ2024ではブラジル代表を破ってベスト4進出に導いた。そんな中、昨今のフットボールについてビエルサは「観客はどんどん増えているが、魅力はどんどん減っている」と話す。
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「当時、サッカーが世界最高のゲームであった理由は、現在では優先されていない。人々が見るものが心地よいものであることを保証しなければ、それはビジネスに利益をもたらすだけだ。ビジネスが気にするのは、どれだけの人が観るかだけなのだから」
ビエルサはさらに、サッカーがオンラインクリップやハイライトで簡単にアクセスできるようになるにつれて、その真のアイデンティティが失われつつある、と悩みを説明した。
「サッカーは5分間のハイライトだけではない。サッカーはそれ以上のもので、文化的な表現であり、アイデンティティのあり方なんだ」