Takefusa Kubo Real Sociedad 2024Getty

4年総額256億円オファー断った久保建英に…西メディア賛辞「“オイルマネー”に一切誘惑されなかった」

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英の決断について、スペイン『as』が分析している。

2022年にソシエダに加入すると、2シーズンで公式戦85試合に出場するなどチームの主役に成長した久保。23歳にして日本代表でも35キャップを記録、2022年ワールドカップや2023年アジアカップも経験するなど、日本が世界に誇るスター選手として活躍を続けている。

そんなパフォーマンスが世界中で高く評価される久保だが、昨夏には潤沢な資金でスター選手を次々に獲得しているサウジアラビア勢への移籍が噂になっていた。そして本人は『France Football』のインタビューで、4年総額1億6000万ユーロ(約256億円)のオファーを受けていたことを告白。しかし「サウジアラビアがスポーツ面で世界最高のリーグになったら行くよ」としつつも、「現時点では経済的な魅力しかない。興味はないよ。子供の頃から自分にとって一番大切なのは、最高の選手と対戦し、最高の選手と一緒にプレーすることなんだ」とオファーを断ったことを明かしている。

以下に続く

この久保の決断について、『as』は「久保はソシエダを離れたくない。そうする動機となるようなお金に興味がないからだ」とし、以下のように続けた。

「この日本代表はアノエタで幸せであり、周囲の信頼も厚く、チームを変える理由がない。今夏、久保を狙うクラブは複数あった。しかしこの14番は、より優れたチームからの誘いにも屈しなかった。彼にとって経済的な問題は二の次である。選手として素晴らしいキャリアを築くことに集中している。リヴァプールは契約解除金6000万ユーロ(約96億円)を支払う意志があったが、数週間が経過してオペレーションは失速した」

「彼は4年総額1億6000万ユーロという目の回るようなオファーを受けたことを認めたが、自分と愛する人たちの経済的な不安が一生涯解決するようなこの提案を拒否するのは難しい。だがこれは、選手として最高の時期に夢の舞台であるチャンピオンズリーグやヨーロッパレベルでの戦いを諦めることでもあった。難しい決断だろうが、彼は『興味がない』と断言している」

「この日本代表はいわゆる“オイルマネー”に一切誘惑されなかった。自分のニーズを満たす別のオファーが来るまで、ソシエダのユニフォームを着続けることになるだろう。そしてこのニュースは、ファンを大いに喜ばせるものだ。今夏チーム最高の選手を3人同時に失う可能性もある中、攻撃陣で最も将来を期待される選手が残留しようとしているのを目の当たりにしたからである。彼の決断は、まだ将来を熟考しているスビメンディやメリーノに影響を与えるかもしれない」

広告