リヴァプールMF遠藤航について、『GOAL』グローバル版のマーク・ドイル記者が絶賛している。
昨夏の移籍市場終盤にリヴァプールへ加入した遠藤。移籍当初は現地サポーターからも疑問の声が上がり、プレミアリーグではなかなか出番を得られない状況が続いた。それでもカップ戦を中心に出場時間を増やしていくと、年末年始は公式戦7試合連続で先発するなど定位置を確保。アジアカップからの復帰後もリーグ戦3試合連続でスタメン入りし、3連勝に大きく貢献している。
そんな日本代表MFについて、ドイル記者が特集。「ユルゲン・クロップはNo.6に多くを求めており、彼の哲学をすぐさま理解できる選手、特に守備的MFほとんどいない。あのファビーニョでさえ、数カ月間は苦労していた」としつつも、現在ではリヴァプールに欠かせない存在だと指摘した。
「9月~10月の出場時間は32分だけだったが、1月にアジアカップが始まる頃にはあまりにも影響力が大きくなっていた。クロップが冗談交じりに日本代表のグループステージ敗退を期待するほどに。それも無理はないだろう。遠藤は、4つの大会を戦うチームにとって絶対に欠かせない存在になっていた。アジアカップからの復帰後、すぐさまスタメンに戻ったのも当然のことである」
さらに「遠藤の成長は、アレクシス・マクアリスターをより高いポジションに置けることを可能にした」と分析。さらに、昨夏モイセス・カイセドとロメオ・ラヴィア(ともにチェルシーへ移籍)を獲得できなかったことに後悔はないはずだと綴っている。
「遠藤とマクアリスターを見れば、クロップがカイセドとラヴィアを逃したことは実際には“幸運”だったと感じているのが容易に理解できる。彼らの調子を考えれば、カラバオカップ決勝のチェルシー戦を前に、リヴァプールを笑うものなどいないだろう」
「確かに、昨夏の移籍市場での争奪戦はチェルシーが勝ったかもしれない。だが、争奪戦の敗者がこれほど幸運だったと証明されたケースは、かつてないはずだ」