リヴァプールMF遠藤航について、『The Athletic』のジェームズ・ピアース記者が分析している。
昨夏の移籍市場期限間近でリヴァプールに加入した遠藤。適応にやや時間がかかったものの、2023年末からはレギュラーに定着すると、公式戦43試合に出場してリーグカップ制覇などに大きく貢献した。
そんな日本代表キャプテンだが、昨季限りでユルゲン・クロップ前監督が退任、アルネ・スロット新監督が就任したことで起用法に注目が集まっている。プレシーズン初戦のプレストン戦(0-1)はベンチスタートとなり33分~75分まで出場、続くレアル・ベティス戦(1-0)は先発して45分間プレーした。ピアース記者はこのベティス戦に注目し、「この試合からリヴァプールのNo.6の必要性について何がわかるか?」と題して分析している。
「スロット指揮下で最初の新加入選手が待たれる中、守備的MFの役割はリヴァプールの強化において重要なポジションと広く認識されている。そして、この夜はその議論を鎮静化するには至らなかった」
「遠藤航は、この1年間で期待以上の成績を残したと言える。闘志あふれるこの31歳は、モイセス・カイセドやロメオ・ラヴィアを逃した後、十分に穴を埋められることを証明した。プレミアリーグのスピードとフィジカルに適応し、調子を上げていった。しかし、シーズン終盤は再び調子を落としている」
「そして、彼は長期的な解決策ではない。ベティス戦の45分間はひどく苦戦を強いられた。何度も簡単にボールを失い、不用意にFKを与え、ずさんなミスが失点に繋がらなかったことに安堵しているだろう」
そして、この試合でカーティス・ジョーンズが負傷したこと、さらにステファン・バイチェティッチは長期離脱を強いられたことで「過度な期待をするのは間違い」と指摘。その上で、「『もう1人ダイナミックな守備的MFを獲得すべき』という声はこれからも続いていくだろう」とし、補強が必要であると分析している。