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スペイン代表FWヤマル、圧倒的な個人技を学んだ場は…「ストリートだ。友達と一緒に遊んでいた」「もっとずる賢くプレーできる」

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スペイン代表FWラミン・ヤマルが、EURO2024準決勝フランス戦(2-1)で決めたゴラッソを振り返っている。

圧巻のゴールだった。0-1ビハインドで迎えた21分、ペナルティーエリア手前でボールを持ったヤマルは、MFアドリアン・ラビオを眼前に鋭い切り返しを見せ、わずかにスペースが空くと左足を振り抜いた。ボールはここしかないというコースを突いて枠内左隅に収まり、バルセロナFWは16歳362日での大会最年少得点記録を樹立している。

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ヤマルはスペイン『マルカ』とのインタビューで、そのゴールがどのようにして決まったのかを改めて振り返った。シュートを打った瞬間、決まることを確信していたようだ。

「ダニ(・オルモ)がボールを持ち、アルバロ(・モラタ)に渡そうとしたけど受け取れず、僕のところに転がった。そうして目の前の選手をそれに食いつかせようとしてから、枠に向かってボールを叩いたんだ。ゴールになったね」

「枠に入る前からゴールだと分かったかって? そうだね。シュートを打った直後から僕が走り出している写真もあったはずだ。ああしたシュートを打てればゴールになる、もしくは、ほぼ決まるって分かるんだよ」

「シュート以外の選択肢はなかったか? あの瞬間には大きなスペースを目にした。頭を上げて、ゴールを見やったよ。打てると分かったし、幸運にもゴールになったね」

ヤマルと相対したラビオは、奇しくも試合前に挑発的な言葉を発した選手だった。ラビオは試合前日に「もしヤマルが決勝に到達したいなら、これまでよりもずっと良いプレーをしなくてはいけない」と発言し、ヤマルはゴールを決めた後、同選手への返答か「話せよ! 話せよ!」というジェスチャーを行なった。

「自分の前にいる選手が誰かを意識したりはしない。大切なのは勝ち進むこと、チームを助けること。それだけだよ。対面する相手は別に重要じゃないんだ」

「彼の発言は、会見で言った通りのこととして受け取った。それ以上のことは何もないよ。僕は試合だけに、決勝に到達することにだけ集中していた。成功したね」

先のゴールや切れ味鋭いドリブルなど、圧倒的な個の力を持つヤマル。「それだけの魔法、大胆さ、恥じらうことのない勇敢なプレーの源泉はどこなのか」と問われた同選手は、7歳で加入したバルセロナではなく、ストリートで学んだものと語っている。

「ストリートで、友達とプレーしながらだね。“あっちを見ながらこっちに突破する”といったプレーは、そこから生まれるんだ。ストリートでこそ学べるものなんだよ」

なおヤマルは先に応じた『GQ』とのインタビューでも、「ストリートでプレーすれば、より多くの手段を獲得することができる。そこではそこまで規則に縛られず、だからこそフットボールのスクールに通う人よりも、抜け目ないプレーができるんだよ」と、ストリートでプレーする有用性を語っていた。

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