AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022決勝第2戦の浦和レッズvsアル・ヒラル(サウジアラビア)が、6日に行われた。
2017年以来5大会ぶり3度目の大会制覇を目指す浦和が、2大会連続3度目(2002-02大会以降)の優勝を目論むアル・ヒラルをホームに迎えた一戦。サウジアラビアでの第1戦を1-1で引き分けていた浦和は、興梠慎三や大久保智明、酒井宏樹らその試合と同様のスタメンを起用した。
立ち上がりはボールを持って攻め込もうとする浦和だったがシュートまで至れずにいる5分にピンチを迎える。ボックス内でオディオン・イグアロが落としたボールにアブドゥラー・アルハムダンとGK西川周作が反応して交錯。こぼれ球をイグアロが押し込もうとしたがアレクサンダー・ショルツがブロックして難を逃れる。
押し込まれる展開が続く浦和だがアル・ヒラルにも簡単には決定機を作らせず。第1戦でアウェイゴールを奪取したことで失点さえしなければタイトルをつかめるという優位を生かした戦いを続ける。
21分にはボックス中央のミシャエウに右足を振り抜かれて強烈なシュートを許すがGK西川がセーブ。そこからアル・ヒラルボールのセットプレーが連続する苦しい時間となったものの耐え切る。反対に25分には浦和の左CKの場面で岩尾が右足でクロスを入れたがニアへのボールは跳ね返された。
さらに30分には右サイドに抜け出した酒井が低く鋭いクロスを供給する。反応した興梠が右足のアウトで合わせたがバーに阻まれて先制点とはいかない。前半終盤にかけてもアル・ヒラルの攻勢が目立つ展開となったが浦和も要所でチャンスを作り、スコアレスのまま試合を折り返す。
後半開始早々の48分についにスコアが動く。センターサークル付近のFKで岩尾がボックス左に蹴り込むとマリウス・ホイブラーテンが頭で折り返す。中央の興梠には合わなかったがアンドレ・カリージョの足に当たったボールがゴールに吸い込まれた。
先制してから攻勢を強めていく浦和は前線からの集中したチェックでアル・ヒラルに良い状態へと持ち込ませない。反対に積極的に最終ラインの裏を狙っていくボールで追加点を目指していく。
良いリズムで続ける浦和は72分に最初の選手交代。印象的なスプリントを繰り返していた小泉佳穂と興梠に代えて安居海渡とホセ・カンテを送り出した。すると74分にカウンターからアル・ヒラル陣内中央付近でボールを持ったカンテが右サイドに展開。ボックス右に侵攻した大久保が左足でGKアブドゥラー・アルマユーフの頭上を抜くシュートを狙ったが枠を外れる。
そして、浦和はその後もアル・ヒラルにつけ入る隙を多くは与えないようにコントロールし、特に最終盤はGK西川らの奮闘もあってリードを保ったまま試合終了。この結果、2戦合計2-1で浦和が2017年以来5大会ぶり3度目のACL制覇を成し遂げた。アジアのクラブにおける国際大会がACLになってからは史上最多の優勝回数となっている。
■試合結果
浦和レッズ 1-0(2戦合計:2-1) アル・ヒラル
※浦和がACL制覇!
■得点者
浦和:オウンゴール(48分)
アル・ヒラル:なし