Takefusa KuboGetty Images

途中出場の久保建英が試合の流れを変える!正確無比のクロスでB・メンデス弾をお膳立て…ソシエダの勝利を導きMVPに輝く

21日のラ・リーガ第10節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのマジョルカ戦を1-0で制した。MF久保建英はベンチスタートとなり、60分から出場。チームの決勝点をお膳立てしている。

日本からの長旅を終えたばかりの久保をベンチに置いたソシエダ。イマノル監督は日本人MF不在のピッチで、彼を右ウィングに配する4-3-3ではなく、4-2-2のシステムを採用している。

前半はチャンスに乏しい展開だったが、乏しい中でもアギーレ監督率いるマジョルカがゴールを予感させる。立ち上がりに2トップの一角ラリンが2分、さらに11分と立て続けに決定機を迎えたが、どちらもソシエダ守護神レミーロのセーブに阻まれた。

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対するソシエダは、マジョルカの激しいプレスもあって攻撃のアイデアを欠き続ける。36分にはオヤルサバルのポストプレーからザハリャンがミドルでゴールをうかがったが、これは枠を外れた。前半はスコアレスで終了。久保は前半途中からウォームアップを開始していたが、イマノル監督はハーフタイムにザハリャンとの交代で、まずバレネチェアを投入している。

後半立ち上がりも決定機を得たのはマジョルカ。52分にダニ・ロドリゲス、ラリンが連続してシュートを放ったが、どちらもレミーロが防いでいる。

1-0とするより0-1にされる可能性が高いソシエダ。イマノル監督は60分に動いた。まず右サイドバックのエルストンドをトラオレに代え、そしてカルロス・フェルナンデスとの交代で久保をピッチに立たせている。

久保は出場から4分後、いきなり期待に応えてみせた。右サイドに位置した背番号14は今回も相手の徹底マークに遭ったが、左足を振ることのできる一瞬の隙、スペースがあれば結果を残してしまえるようだ。右に張ってボールを受けた久保は、左足で瞬時にボールを蹴り上げてペナルティーエリア内に送る。ブライス・メンデスがこのクロスに頭で合わせ、ソシエダの先制点を記録した。久保は今季成績を11試合5得点3アシストとしている。

ソシエダに先制点をもたらした久保はさらに67分、先のクロス同様にほぼノーモーションから今度はスルーパスを繰り出し、オヤルサバルの突破とゴールを導いた。しかし、これはオフサイドを取られて、ソシエダがリードを広げることはかなわない。また久保は88分、ペナルティーエリア手前のフリーキックから直接ゴールを狙うも、これはサイドネットを揺らすのみにとどまっている。

結局、追加点を奪うことができなかったソシエダだが、それでも久保が流れを変えて導いた1点のリードを最後まで守り切り、2試合ぶりの勝利を飾っている。なお久保はまたも、ファン投票によるラ・リーガのMVPに輝いた。

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